新機能
MOVEit Transfer の 2017 Plus リリースに追加された機能は次のとおりです。
多要素認証 。認定されたエンドユーザーが正規のユーザーであることを確認するためのセキュリティコントロールおよびポリシー。パスワードの有効期限ポリシー 。ユーザーおよびパスワードの包括的なポリシーコントロール。セキュリティ更新 。定期的なセキュリティ分析およびテストに基づいた更新、改善、修正。Unicode サポートの強化 。(Unicode のサポートは 2017 リリースから追加されました)。アップロード機能の強化 。(Web UI からのアップロードに成功した際のパッケージ送信通知)。MOVEit 製品のインストーラ 。Transfer と Automation を単一のインストーラ (ライセンスファイルに依存) からインストールできます。操作性の改善 。多要素認証
多要素認証は、ユーザーのアカウントパスワードの紛失、盗難、不正アクセスが発生した場合に MOVEit Transfer のアカウントを未確認ユーザーから保護します。ユーザー ID を確認するために、MOVEit Transfer は一意に生成された確認コード (E メールまたはモバイルアプリを経由して取得) へのプライベートアクセス権をユーザーに与えます。この追加の確認手順により、ユーザーのサインオンが正当であることを確認できます。
この機能セットには以下が含まれます。
サイト管理者が数回クリックするだけで「多要素認証をポリシーとして実装」できる管理者レベル UI コントロール。 多要素認証に必要なアプリ/E メールの確認およびセットアップ手順をエンドユーザーに説明するオンラインガイド/ウィザード (ユーザー/操作性セッションボランティアによるテスト済み)。 管理者が一部のユーザークラスのみに対して多要素認証ポリシーを要求できる UI コントロール。 管理者が特定のユーザーを除外できる UI コントロール。 ユーザーは、ポリシーで要求されない場合に多要素認証を使用することを任意で「選択」できます。 保護された E メールアカウントまたはモバイル認証アプリを使用したユーザー ID 確認。 注: 操作性テストでは一般的に使用される認証アプリ (Google Authenticator など) を横断的に使用し、互換性があることが確認されました。
パスワードの有効期限ポリシー
これらのコントロールを使用すると、管理者は、パスワードの再使用を防止する、未使用のアカウントを期限切れとして使用を停止する、ユーザーアカウントのパスワードを定期的に更新するなどのポリシーを適用することができます。管理者はこの機能セットを使用して、ユーザークラス (または特定のユーザー) に基づいて適切なポリシーを適用します。これらのコントロールは、より広範な機能セットやリソースにアクセスするユーザーに対して、パスワードの再使用期間の短縮とセキュリティの強化を求めるコンプライアンス基準に準拠しています。
機能セットには以下も含まれます。
ユーザーはアカウントのパスワードを忘れた場合や紛失した場合にパスワードをリセットできます。 使用頻度の低いアカウントのパスワードをユーザーが更新/リセットするための、管理者が設定できるユーザーの「猶予期間」。 ユーザーに応じて異なるパスワード有効期限ポリシーを適用できます。 パスワードの有効期限が n 日に迫っていることをユーザーに通知するリマインダー。 セキュリティ更新
MOVEit Transfer 2017 Plus には、コンプライアンス基準で求められるコントロールを重視したセキュリティテストが実施されています。このリリースで対処された脆弱性には、以下が含まれます。
ユーザーのサインオンプロセスの更新。(多要素認証とパスワード管理) サーバーとの通信およびトランザクション面の強化。 ソフトウェアライブラリおよびフレームワークの推奨バージョンへの移行。 アクセス許可の強化に必要な調整。 スクリプトまたは HTML を含むテキストフィールドに対するサーバー側またはクライアント側のどちらかあるいは両方のチェックの追加。 SAML サインオンのセキュリティの改善。 バンドルされている MySQL DB の重要なパッチ更新。 Unicode サポートの強化
Unicode サポートは以前のリリース (MOVEit Transfer 2017) から追加されました。現在のリリースでは、組織名で Unicode 文字がサポートされました。
パフォーマンス
アーカイブログユーティリティの最適化が行われました。 頻繁に使用されるいくつかのシナリオについて修正と最適化が行われました (「既知の問題 」を参照)。 アップロード成功時の通知の送信
ユーザーは、Web UI を使用して、パッケージのアップロードに成功したときパッケージ通知を送信するかどうかを事前に選択できるようになりました。このオプションは他のアップロードウィザードには既にありましたが、「Web UI」(Javascript アップロードウィザード) には最近追加されました。
MOVEit 製品のインストーラ
1 つのインストーラで複数の MOVEit 製品をインストールできます ( 新しいサイレントインストールを含む )。構文:
<Installer-Executable > / <Install-Language-Local-in-Hexadecimal > /s ResponseFile= <response-file-name >
例:
MOVEit-Full-Install.exe /L0x0409 /s ResponseFile=C:\Users\myuser\desktop\MOVEitInstall.txt
—ここで、MOVEit-Full-Install.exe はインストーラ実行可能ファイルの名前です。実際の名前にはビルド番号が含まれます。
ブートストラップインストーラは最新の製品ビルドをダウンロードします。 操作性の改善
他の Ipswitch 製品に合わせて Web UI の外観とスタイルが調整されました。 JavaScript ウィザードのスタイルが大幅に更新されました。 Web UI のサインオンなどのパネルにコンテキスト依存ヘルプが追加されました。