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システム内部 - リモートファイルシステム

MOVEit Transfer は、リモート Windows ファイル共有で暗号化ファイルを保存することができます。これは、Web ファーム設定では必要ですが、スタンドアロンの MOVEit Transfer サーバーでも使用できます。リモートの場所に暗号化ファイルを保存すると、セキュリティが侵害された Web サーバーからファイルにアクセスするのが難しくなるため、セキュリティが向上します。この設定を使用すると、MOVEit Transfer は DMZ ネットワークセグメントにデータを存在させてはならないという企業の要件を満たすことができます。

リモートファイル共有の使用

スタンドアロンおよび Web ファームを使用した MOVEit Transfer サーバーでは、以下の手順に従って、MOVEit Transfer にリモートファイルシステムサポートを提供するように、ファイルサーバーを設定します。

  1. ファイルサーバーに「moveitdmz」ユーザーを作成します。このユーザーは、MOVEit Transfer がファイル共有にアクセスする場合に使用されます。ファイルサーバー上に必要なものはアカウントのみです。
  2. ファイルサーバーに「MOVEitDMZ」フォルダーを作成します。このフォルダーに MOVEit Transfer の暗号化ファイルが保存されます。
  3. 「moveitdmz」Windows ユーザーに「MOVEitDMZ」フォルダーへのすべての権限を与えます。フォルダーの [Properties (プロパティ)] ダイアログの [Security (セキュリティ)] タブで、「moveitdmz」ユーザーをアクセス制御エントリのリストに追加します。ユーザーにフォルダーへのすべての権限を与えます。
  4. フォルダーを共有し、リモート Windows ユーザーにすべての権限を与えます。フォルダーの [Properties (プロパティ)] ダイアログの [Sharing (共有)] タブで、このフォルダーでの共有を有効にします。「moveitdmz」ユーザーに共有権限を追加し、ユーザーに共有に関するフルコントロールを与えます (共有権限リストからその他のすべてのユーザー/グループを削除することもできます)。

    共有フォルダーは MOVEit Transfer ファイルの保存場所として使用できるようになります。

    ファイルの保存場所として共有フォルダーを使用するようスタンドアロン MOVEit Transfer サーバーを構成するには、次の手順を実行します。

  5. MOVEit Transfer サーバーをシャットダウンし、サーバー上の既存の \MOVEitDMZ\Files フォルダーの内容を新しい共有フォルターに手動でコピーします。
  6. 次に、MOVEit Transfer Config プログラムを使用して、新しいリモートフォルダー設定を適用します。
  7. 最後に、MOVEit Transfer サービスを起動し、MOVEit Transfer Checker ユーティリティを実行してファイル送信が正常に機能していることを確認します。エラーが発生した場合は、以下の「トラブルシューティング」セクションを参照してください。

トラブルシューティング

暗号化されたファイルストアのリモートファイル共有を使用する場合、MOVEit Transfer は設定したユーザー名とパスワードを使用してファイル共有を内部でマウントします。リモートファイル共有に変更した後で、ファイルをダウンロードまたはアップロードできない場合は、通常、共有のマウントエラーまたは共有の権限エラーが発生しています。一般に、共有にアクセスしようとしたときに MOVEit Transfer に表示されるエラーコードとメッセージは、ファイルをアップロードまたはダウンロードしようとしているクライアントに報告されます。そうでない場合は、MOVEit Transfer サーバーの「DMZ_WEB.log」ファイルでエラーの詳細を確認してください。

以下は、リモート共有を使用する場合に発生する可能性があるいくつかのエラーリストとその解決方法を示しています。