SysAdmin によっては、カスタムバナー、ロゴ、スタイルシートだけではなく、ユーザーやグループなどのアイテムを表示するのに使用する XSL テンプレートやストックアイコンも変更する場合もあります。XSL テンプレートへの変更は特別なカスタムフォルダーに配置され、ストックテンプレートに優先されますが、アップグレードによって上書きされません。カスタムテンプレートは、システム上の特定の組織のみに使用されるように配置することさえできます。アイコンへの変更はサイト全体に影響し、アップグレード中に上書きされる可能性が高いため、管理者は使用するカスタムアイコンのコピーを維持し、アップグレード後に必ず再適用する必要があります。
ストックアイコンはいくつかの場所に保存されています。
MOVEit Transfer のお気に入りアイコンは、タブ付きのブラウザウィンドウとお気に入り/ショートカット/ブックマークのリストに MOVEit アイコンを表示する場合に使用します。
ストックイメージの主な場所。いかなる状況でも null.gif は変更しないでください。
言語に関係のないイメージは主なイメージフォルダーに保存されますが、言語に関係するイメージ (テキストを表するボタンイメージの場合がほとんど) は、メインフォルダーの下にあるサブフォルダーに保存されます。サブフォルダーの名前には、それぞれの言語コード (英語の場合は en、フランス語の場合は fr など) が付いています。
規則:
ストックの行頭文字の選択を変更しても、選択済みの行頭文字は変更されません。
これらのイメージを変更すると (または、Org#0 のブランドをオンラインで変更することでも可能)、新しい各組織が使用するデフォルトのバナーと行頭文字が変更されます。
XSL テンプレートは、「WebRoot」ディレクトリの「templates」サブディレクトリに保存されます。これは、テンプレートの言語に対応したサブフォルダーにあります。
これらのフォルダー内のテンプレートは絶対に変更しないでください!これらのフォルダーに変更を加えると、次回の MOVEit Transfer のアップグレード中に変更が上書きされます。
代わりに、「custom」という名前のサブフォルダーが存在することを確認し、変更するテンプレートを「custom」フォルダーにコピーします。「custom」フォルダー内のテンプレートはデフォルトのテンプレートを上書きし、MOVEit Transfer を今後アップグレードしても持続されます。カスタムテンプレートを開発システムでテストしてから、生産サーバーで導入するようにしてください。
すべての組織のテンプレートを変更するには、次のようにします。
特定の組織のテンプレートを変更するには、次のようにします。
変更したテンプレートをテストするには、次のようにします。
カスタムテンプレートを変更した後で MOVEit Transfer のテンプレートキャッシュをクリアするには、Web サーバーを再起動する必要があります。そうしないと、テンプレートに加えた変更は表示されません。Web サーバーを再起動するには、Windows サーバーホスティング MOVEit Transfer に管理者としてログインし、コマンドプロンプトから iisreset コマンドを実行します。
ただし、NoXSLObjectCache レジストリエントリを使用すると、MOVEit Transfer のテンプレートキャッシュを無効にすることは可能です。詳細については、「詳細トピック - システム内部 - テクニカルリファレンス」を参照してください。テンプレートキャッシュが無効になると、IIS Web サイトを再起動する必要はなくなりますが、Web インターフェイスの速度は低下します (NoXSLObjectCache レジストリオプションは実稼動環境ではオンにしたままにしないでください)。
正しいテンプレートを見つけるには、次のようにします。
編集する正しいテンプレートを見つける最も速い方法は、変更するテンプレートでキーフレーズ (サインオンなど) を見つけて、さまざまな MOVEit テンプレートフォルダーにある *.xsl ファイルからそのフレーズを検索するという方法です。テンプレートの全リストとその使用方法に関する簡単な説明については、オンラインのテンプレートフォルダーにある「dmz_templates.txt」という名前のファイルをご覧ください。
MOVEit Transfer は、「humanmain.xsl」と呼ばれるマスターページテンプレートも使用します。このテンプレートでは、管理者はページタイトルの変更、お気に入りのアイコンの変更、カスタムスタイルシートのインポート、カスタム更新スクリプトの使用、マスターテーブル間隔、スタイル、または ID の変更、カスタムヘッダーとフッターの追加、その他の強力な書式設定操作の実行等を行うことができます。