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Web ファーム - テクニカルディスカッション

MOVEit Transfer Web ファームサポートは、階層型アーキテクチャや、Web ファームアプリケーションノード全体での重要な共有情報の同期などをサポートする、さまざまな機能に依存しています。

リモートデータベースサポート

リモートデータベースを使用するように MOVEit Transfer を設定するには、Configuration ユーティリティの [Database (データベース)] タブを開いて、データベースアクセス設定を表示し、編集します。

リモートファイルシステムサポート

MOVEit Transfer では、暗号化されたファイルストアだけをリモートサーバーに格納することができ、残りのファイルはローカルの MOVEit Transfer サーバーに残されます。MOVEit Transfer がリモートファイルストアにアクセスするには、ファイルストレージを提供するデバイス上の共有フォルダーへのアクセス権を持つユーザー名とパスワードで設定する必要があります。これを設定するには、Configuration ユーティリティの [Paths (パス)] タブを開いて、ファイルストアの場所と認証設定を表示し、編集します。

NAS、リモートサーバー、Azure Blob Storage などのリモートファイルストアは、転送用にアップロードされたファイルを格納します。MOVEit Transfer アプリケーションによって使用され必要とされる他のデータファイルは、MOVEit Transfer サーバーが実行されているホストに対してローカルのままです。

高可用性サービス

MOVEit Transfer 高可用性サービス (MOVEitDMZHA) は、アクティブな状態でアプリケーションノードのステータス情報を更新すると同時に、アプリケーションノードの設定、共有ファイル (ロゴ画像や CSS スタイルシートなど)、SSL 証明書の同期状態を維持する役割を担っています。さらに、データベースまたはファイルストアのいずれかの接続が失われたことが検出された場合に、MOVEit Transfer サービスをシャットダウンする役目も果たします。このサービスは、通常の MOVEit Transfer インストール時にインストールされますが、ノードを Web ファームに追加した場合にのみ設定され、開始されます。

Web ファームの負荷分散に Windows ネットワーク負荷分散が使用されている場合、高可用性サービスは接続が解除されていることが検出されると関連したアプリケーションノードで NLB サービスを停止し、接続の問題が解決された時点で NLB サービスを再開します。これにより、現在アクティブではないノードに接続が転送されることを防ぐことができます。

エラー通知

接続の問題があることが高可用性サービスによって検出されると、MOVEit Transfer サービスのシャットダウンに加え、システムで現在設定されている「Send Errors To (エラーの送信先)」E メールアドレスに E メール通知が送信されます。メッセージには、エラーが発生したサーバーはどれか、どのようなエラーが検出されたか、またエラーの結果として高可用性サービスが取った措置は何かなどの情報が記載されています。エラー状態が変わると、ノードで進行中のエラーの状態について管理者に更新情報を伝えるための追加のメッセージが送信されます。最後に、接続が再び確立されると、MOVEit Transfer サービスが再開され、このことを管理者に伝える E メール通知が送信されます。