デバイスロール識別の設定
デバイスが特定のロールであるかどうかを判断するために、WhatsUp Gold では単純な DNS および TCP ポートチェックから複雑な SNMP クエリに至るまでのさまざまな種類の基準を使用できます。
ロールの識別方法を設定するには:
- WhatsUp Gold コンソールから Discovery console を開きます。
- をクリックします。[デバイスロールの設定] ダイアログが表示されます。
- 変更するデバイスロールを選択し、 をクリックします。
- または -
をクリックして、新しいデバイスロールを作成します。[新規ロール] ダイアログが表示されます。
デフォルトのロールのロール識別基準は変更できません。ただし、デフォルトのロールを複製し、新しいロールの基準を変更して、デフォルトのロールを無効にすることは可能です。
- タブを選択します。
- 新しい基準を追加するには、 をクリックします。 ダイアログが表示されます。
- または -
既存の基準を編集するには、 をクリックします。 ダイアログが表示されます。ステップ 7 に進みます。
- リストから基準を選択します。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値に、指定されたホスト名値が含まれている場合に合格となる基準を設定します。たとえば、アトランタ支店のコンピュータ名に使用されるプレフィックスである「ATL」がデバイス名に含まれていることを確認できます。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値に、指定された値が含まれている場合に合格となる基準を設定します。たとえば、Windows XP を実行しているデバイスを特定するために、「Version 5.1」というシステム記述情報があり、OID 値 1.3.6.1.2.1.1.1.0 (Microsoft ブランチ) が含まれているデバイスがあるかどうかを確認できます。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値に、子オブジェクトが含まれている場合に合格となる基準を設定します。たとえば、OID 値 1.3.6.1.2.1.17 (dot1dBridge、ブリッジ MIB のルート) が含まれているデバイスがあるかどうかを確認できます。この OID に子がある場合は、デバイスがブリッジ MIB をサポートすることを意味します。したがって、このデバイスはスイッチでなければなりません。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値に、x 個の子より多い子オブジェクトが含まれている場合に合格となる基準を設定します。たとえば、インターフェイステーブルのインスタンスを検出することで、デバイスインターフェイスのインスタンスの数を確認できます。この基準を使用して、200 以上のインターフェイステーブルを持つスイッチを特定して、「重要な」ネットワークスイッチを識別できます。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値に、指定された値が含まれている場合に合格となる基準を設定します。たとえば、ネットワークサーバーであるデバイスを特定するために、「Server Room」というシステム記述情報があり、OID 値 1.3.6.1.2.1.1.6 (sysLocation) が含まれているデバイスがあるかどうかを確認できます。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値に、1 つ以上の子オブジェクトが含まれている場合に合格となる基準を設定します。たとえば、プリンタの OID に 1 つ以上の子プリンタの OID が含まれていることを確認できます。この基準では、デバイスが明らかにプリンタデバイスであると判断します。プリンタの OID はプリンタの子の OID を含んでいる必要があります。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値が、指定された値と等しい場合に合格となる基準を設定します。たとえば、sysContact オブジェクトをポーリングして、設定されている連絡先情報が「Jane Doe」と同一であることを確認できます。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値が、指定された正規表現値と一致する場合に合格となる基準を設定します。たとえば、Catalyst スイッチ sysDescr である OID 値 1.3.6.1.2.1.1.1.0 が含まれているデバイスがあるかどうかを確認できます。このシステム記述が正規表現値 (.*Catalyst) と一致した場合、基準が満たされます。
- 。ポーリングされた SNMP オブジェクト (OID) の値が、指定された値で始まる場合に合格となる基準を設定します。たとえば、HP Enterprise OID である OID 値 1.3.6.1.2.1.1.2.0 が含まれているデバイスがあるかどうかを確認できます。この OID が HP Enterprise MIB スペースのルートである 1.3.6.1.4.1.11 で始まる場合、指定されたデバイスがサポートされることを意味します。
- 。ポーリングされた SysObjectID オブジェクト (OID) の値が、指定された値である場合に合格となる基準を設定します。たとえば、この基準を使用して SysObjectID をポーリングし、Catalyst スイッチ SysObjectID である 1.3.6.1.4.1.9.1.502 で始まることを確認できます。この基準は、ポーリングされたデバイスが Catalyst マシンの場合のみ合格します。
- 。ポーリングされた SysObjectID オブジェクトの値が、指定された値で始まる場合に合格となる基準を設定します。たとえば、この基準を使用してシステムオブジェクト ID をポーリングし、Cisco Enterprise MIB スペースのルートである 1.3.6.1.4.1.9 で始まることを確認できます。この基準は、ポーリングされたデバイスが Cisco マシンの場合のみ合格します。
- 。デバイスの NIC カードのブランド名の値が、指定された正規表現値と一致する場合に合格となる基準を設定します。たとえば、SNMP を使用してすべての NIC MAC アドレスを識別し、これらを NIC ベンダーの文字列に変換します。この基準では、正規表現 .*intel を使用して、すべての Intel NIC カード上で一致した基準があるかどうかを確認できます。
- 。空き状態のデバイスポートの値が、指定された空き状態のポートの値と等しい場合に合格となる基準を設定します。たとえば、TCP ポート 1234 が空き状態であるデバイスを見つける場合、ポート確認基準にポート番号「1234」を入力します。
- 。オプションが選択されている場合に常に一致するすべての基準を設定します。
- 。デバイスの種類が VMware ホストサーバーである場合に合格となる基準を設定します。
- 。ホスティングされている VM の数が、指定された値よりも大きい場合に合格となる基準を設定します。
- 。VMware サーバーによってホスティングされている VM の名前が、指定された名前である場合に合格となる基準を設定します。
- 。VMware サーバーによってホスティングされている VM の名前に、指定された値が含まれている場合に合格となる基準を設定します。
- 。デバイスの種類が VMware vCenter サーバーである場合に合格となる基準を設定します。
- 基準を選択したら、 をクリックします。[基準の編集] ダイアログが表示されます。
- 基準を設定し、 をクリックします。基準の設定の具体的な情報を得るには、 をクリックします。
デフォルトでは、デバイスをそのデバイスロールとして識別するには、デバイスがすべてのロール識別基準に一致する必要があります。いずれかのロール識別基準に一致するデバイスを識別するには、 をオフにします。