[インターフェイスでバウンストラフィックが発生]

このしきい値は、ネットワークデバイス上で設定が不適切なルートを特定するためのものです。バウンストラフィックは、1 つのフロー対応デバイスの同じインターフェイス上を行き来するトラフィックと定義されています。たとえば、192.168.4.x 宛てのトラフィックをインターフェイス 2 から送信するように RouterA を設定し、インターフェイス 2 は RouterB 上のインターフェイス 5 に接続されているとします。ところが、RouterB はこのトラフィックを適切な場所に転送せずに、192.168.4.x 宛てのトラフィックをインターフェイス 5 から RouterA に戻すように誤って設定されています。RouterB が 192.168.4.32 宛てのトラフィックを RouterA に送信すると、RouterA はトラフィックを目的の宛先に直接渡すことができないため、トラフィックは RouterB に戻ります。

適切に設定されていないルーターを特定するには、次の手順を実行します。

  1. バウンストラフィックしきい値項目の [アラートセンター項目の詳細] ダイアログを開きます。
    • Web インターフェイスのダッシュボード表示またはレポートから、[実行] を選択します。[実行] メニューが表示されます。
    • [WhatsUp] セクションが表示されない場合は、[WhatsUp] をクリックします。[実行] メニューの [WhatsUp] セクションが表示されます。
    • [アラートセンター] をクリックします。アラートセンターのホームページが表示されます。
    • しきい値項目から表示されるいずれかのワークスペースレポートで、デバイスをクリックします。[アラートセンター項目の詳細] ダイアログが表示されます。
  2. しきい値がトリガされた日時と機能的側面情報を書き留めます。
  3. インターフェイス詳細レポートを開きます。
    • Web インターフェイスのワークスペース表示またはレポートから、[実行] を選択します。[実行] メニューが表示されます。
    • Flow Monitor アイコンをクリックします。Flow Monitor ホームページが表示されます。
    • [フローソース] リストからインターフェイスを選択します。Flow Monitor インターフェイス詳細レポートが表示されます。
  4. 次に示すワークスペースレポートが表示のレイアウトに含まれていない場合、[Flow インターフェイスレポートの設定] ダイアログでこれらを追加します。
    • 上位プロトコル
    • 上位アプリケーション
    • 上位送信者
    • 上位受信者
    • 上位会話
  5. これらのレポートを既存のワークスペース表示に追加できます。また、適切に設定されていないデバイスを特定するため、新しく表示を作成することもできます。詳細は、「レポート表示の管理」を参照してください。
  6. [インターフェイス] リストを使用して、バウンストラフィックを記録したインターフェイスを選択します。[項目の詳細] ダイアログで機能的側面情報を確認します。
  7. [トラフィック方向][バウンス] に設定します。
  8. [日付範囲] を正常性しきい値がトリガされた日時を含む期間に設定します。事前定義された日付範囲の 1 つを使用することも、[カスタム] を選択して期間を具体的に指定することもできます。[項目の詳細] ダイアログで情報を確認します。
  9. 上位会話ワークスペースレポートには、バウンストラフィックの概要情報と、しきい値に示されたインターフェイスにトラフィックを送信している IP アドレスまたはホスト名、さらにトラフィックに指定された宛先も示されます。ほとんどの場合、トラフィックの送信元はトラフィックを間違ったデバイスにルーティングするよう不適切に設定されていて、これにより、バウンストラフィックが発生します。ただし、不適切な設定は表示されているデバイス内にも存在する可能性があります。ネットワークトポロジを調べて、トラフィックの正しいルートを判断し、適切に設定されていないデバイスを更新する必要があります。表示されているその他のワークスペースレポートで、間違った場所に送信されているトラフィックについて、プロトコルの種類、パケット数、アプリケーションの種類など、さらに詳細な情報を確認できます。