フローソースについて
フローソースとは、次のサポートされているネットワーク監視プロトコルのいずれかを使用して、Flow Monitor にフローデータを送信するネットワークデバイスです。
- 。Cisco Systems によって開発されたネットワークプロトコルで、後に IP トラフィック情報を収集するための IETF の情報に関する標準として採用されました。Flow Monitor では、NetFlow バージョン 1、5、7、および 9、および NetFlow v9 に基づいた Flexible NetFlow をサポートしています。Flexible NetFlow は、Cisco の NBAR (Network Based Application Recognition) テクノロジをサポートするためによく使用されます。
- 。パケットサンプリングを使用して IP トラフィック情報を提供するネットワーク監視テクノロジ。Flow Monitor は、sFlow バージョン 2 および 5 をサポートしています。
- 。Juniper によって開発されたネットワークプロトコルで、IP トラフィックフロー統計情報を収集するために JUNOSe で実行されます。
- 。NetFlow と互換性がある非独占的なネットワークプロトコルを作成するために開発された IETF の情報に関する標準。
これらのネットワークプロトコルを利用するフローソースには、Flow Monitor がフローレコードから収集した個々のフローに関する詳細なデータが含まれています。たとえば、フローレコードには次の種類の情報が含まれます。
- バージョン番号
- シーケンス番号
- 入力および出力インターフェイスのインデックス
- 前回の起動以降のフローの開始および終了時刻のタイムスタンプ (ミリ秒)。
- フローで観察されたバイトおよびパケット数
- 以下を含むレイヤー 3 のヘッダー:
- 送信元および宛先の IP アドレス
- 送信元および宛先のポート番号
- IP プロトコル
- サービスの種類 (ToS) 値
- フロー (TCP フロー) の寿命に渡って観察されるすべての TCP フラグの共用体。
- 以下を含むレイヤー 3 のルーティング情報:
- 宛先へのルートにおける隣接するネクストホップの IP アドレス
- 送信元および宛先の IP マスク (CIDR 表記におけるプレフィックスの長さ)
フローソースを設定するには、3 段階のプロセスを実施します。
- フローデータを Flow Monitor に送信するようにフローデバイスを設定します。詳細については、「Flow Monitor にフローデータをエクスポートするように手動でデバイスを設定する」を参照してください。
- 適切なポートでフローデータをリスニングするように Flow Monitor を設定します。詳細については、「NetFlow データをリスニングするように Flow Monitor を設定する」を参照してください。
- Flow Monitor のフローソースのオプションを設定します。
SNMP ポーリング
通常、Flow Monitor がフローソースからフローデータを受信すると、SNMP を使用してソースがポーリングされ、ネットワークデバイスからもデータが収集されます。Flow Monitor は次のデータのソースを積極的にポーリングします。
- 。受信および送信インターフェイストラフィックの概要データで構成されます。
- 。Cisco の NBAR (Network Based Application Recognition) テクノロジを使用して識別された各アプリケーションの概要データで構成されます。
- 。インターフェイスのサービス品質 (QoS) クラスマップの各クラスの概要データで構成されます。意味のあるレポートを表示する前に、ネットワークアクティビティを Flow Monitor リスナーアプリケーションに戻して通信できるようにするために、ルーターやスイッチなどの Flow Monitor および Flow 対応デバイスを設定する必要があります。