デバイスロール検出のスキャンルールセットを作成する際に、情報セット (別名「infoset」) のクエリを実行すると、検出時のパフォーマンスが向上する場合があります。ただし、情報の完全性を重視する場合は、WMI/SNMP のクエリを直接実行するロール検出ルールが適しています。このセクションでは、デバイスロールとサブロールの決定における 2 つの方法の違いについて説明します。
Important: 不完全な Infoset のクエリを実行できるロール検出ルールを作成して使用すると、ロール決定の精度に影響します。たとえば、SNMP または WMI で値をフェッチする前に検出で値の Infoset をチェックすると、「偽陰性」の結果を生じる可能性があります。
Tip: スキャンルールで SNMP/WMI を使用して値またはフィールドをチェックした場合、WhatsUp Gold 検出はこれを Infoset に関連付けます。このため、大規模なネットワークをスキャンする際には、SNMP/WMI 呼び出しを重複して行うより、必要に応じて以降のルールで Infoset のクエリを実行する方が有益な場合があります。
Infoset にクエリを適用するスキャンルールが他のクエリと異なる理由は次のとおりです。
Infoset は WhatsUp Gold によって使用される内部構造で、検出サポートを拡張するために部分的に公開されています。システムのサブロールのスキャンルールを表示すると、Infoset の使用例を確認できます。
Dell Storage Center サブロール内で定義されている情報セットスキャンルール
Infoset を使用するスキャン検出ルールの例 (Cisco Meraki サブロールルールグループが示されています)
Infoset の構造は名前空間やツリーに似ています。ロールまたはサブロール定義内でスキャンルールを使用して、Infoset の次の要素のクエリを実行できます。
検出のパフォーマンスを高めるために公開されている Infoset の要素を以下の表に示します。
Infoset 名 |
値の属性 |
Infoset パス |
cloud |
Azure、AWS、CiscoMeraki |
/cloud/platform |
LWAP、VirtualMachine、Portal/ LoadBalancer |
/cloud/type |
|
netapp-encl-table |
クラスター (正規表現) |
/netapp-encl-table/entry |
netapp-product |
NetApp、*Node |
/netapp-product/role |
smis-agent
|
NetApp |
/smis-agent/entries/entry/cluster-redundancy |
*アレイ |
/smis-agent/role |
|
root/emc/smis (正規表現) |
/smis-agent/entries/entry/name-space |
|
virt-machine |
通常は正規表現として解釈されます。例を次に示します。 '(Windows|Microsoft).*Server.*2012 R2' |
/virt-machine/guest-os |