メッセージがルールに捕捉された場合、X-IMail-Rule の文字列がメッセージのヘッダに挿入され、どのルールによってメッセージが捕捉されたかがわかります。複数のルールによってメッセージが捕捉された場合、初めのルールだけが ヘッダの X の文字列に挿入されます。X-IMail-Rule の行には、メッセージが捕捉された原因に関するメッセージデータが最大 30 文字まで含めることができます。メッセージが否定条件 (「含まない」、または「等しくない」) によって捕捉された場合には、メッセージデータが X-Mail-Rule の行に含まれることはありません。
ドメインルールによってメッセージが捕捉された場合、X-IMail-Rule ヘッダがすべてのローカル配信に付加されます。メッセージがユーザルールによって捕捉された場合は、X-IMail-Rule ヘッダはそのユーザの配信にのみ付加されます。ローカル配信宛てのメッセージがアウトバウンドルールによって捕捉された場合は、捕捉の原因となったルールのある行が、キューファイルに書き込まれます。このメッセージが配信され、その行がキューファイルにあると、X-IMail-Rule 行としてメッセージヘッダに書き込まれます。ローカル配信宛てではないアウトバウンドメッセージには、ヘッダに X-IMail-Rule 行がありません。
X-IMail-Rule 行の例:
X-IMail-Rule:S~ Company Newsletter:Newsletter-Monthly Company Newsletter
ルールセクション |
説明 |
S |
メッセージの件名 |
~ |
含む |
Company Newsletter |
ルールテキスト |
: |
宛先 |
Newsletter |
メッセージを送信するメールボックスの名前 |
- Monthly Company Newsletter |
捕捉の原因となったメッセージテキスト |
X-IMail-Rule ヘッダの無効化
X-IMail-Rule ヘッダを無効にしたい場合、つまりメッセージヘッダに表示させたくない場合、レジストリにエントリを付加する必要があります。レジストリの、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Ipswitch\IMail\Global に移動し、0 以外の値をもつ BlockRuleHdr のエントリを付加します。これは、サーバ全体の設定であり、すべてのドメイン、およびサーバ上のユーザルールに影響します。BlockRuleHdr が存在しない場合、または 0 に設定されている場合は、X-IMail-Rule ヘッダは有効であり、メッセージヘッダに表示されます。
注記:
X-IMail-Rule 行のルールテキストセクションに表示される文字の最大数は、199 文字です。
X-IMail-Rule 行のメッセージデータセクションに表示される文字の最大数は、30 文字です。
X-IMail-Rule 行の最大文字数は、250 文字です。
IMail Server は、ルールと 30 文字のメッセージをヘッダに挿入するので、捕捉されたメッセージが他の受信者に送信される場合には、特に注意が必要です。転送メッセージにヘッダを含めている電子メールクライアントもあります。そのような場合には、同じテキストをメッセージの本文で検索するようルールを設定します。そうすると、メッセージが再度捕捉されます。