IMail Server を、顧客のメールサーバのバックアップスプーラとしての役割を果たすように設定できます。顧客のコンピュータがダウンしている場合、顧客のドメインに関するメールは、バックアップされるまで IMail Server に集められます。顧客のメールサーバには静的で固定の IP アドレスが必要です。
これを構成するには、顧客に自分のコンピュータを設定させ、ご使用のサーバーのキューの処理間隔 ([SMTP 設定] ページの [送信者に返す前の回数] 設定) を捕えられる間隔で ISP にログインできるようにします。例えば、リトライタイマが 30 分に設定されている場合、約 20 分ごとに一度顧客に ISP に接続させるようにします。顧客はネットワークに接続されている状態で、タイマの時間になると受信できる準備ができている必要があります。
またその代わりに、Telnet を使用してご使用のコンピュータのポート 25 (SMTP ポート) に接続し、次のフォーマットで ETRN コマンドを送ることもできます。
etrn his_domain.com
これでコンピュータへの待機メールはダンプされます。
DNS 内ではご使用のサーバーは顧客のドメインに対する二次 MX (低い優先度) です。一方顧客のサーバーが一次 MX になります。
顧客の IP アドレスを顧客のドメイン名に関連付けさせるようにホストファイル (\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts) に記入する必要もあります。例:
his.i.p.address
his.domainname
この方法で IMail Server はそのドメインに対して受け取るメールを顧客のコンピュータに配信しようとし、DNS 内の MX レコードを回避します。この DNS は自分自身にポイントし、メールのループを作りだすことができます。
スパマにスパム中継として自分のコンピュータを使用させないようにするために IMail の SMTP セキュリティを使用している場合、[アクセス制御] ページに顧客のサーバーの IP アドレスを追加します。
例えば、リモートホストの DNS が mail.widgets.com などの一次ドメインに対するメールを受信するように設定し、自分の IMail Server、バックアップサーバーとして mail.domain.com にポイントする場合は、リモートホストの DNS に対する MX レコードは以下のようになります。
MX
10 mail.widgets.com
20 mail.domain.com
mail.widgets.com がダウンしている場合は、メールはご使用のコンピュータ mail.domain.com に送信されます。 mail.widgets.com domain に対するメールを中継するには、そのホスト名と IP アドレスを IMail Server ホスト上のホストファイル内で明記する必要があります。