高可用性、フェールオーバー、および障害復旧

Web ファームによる高可用性 (HA)

MOVEit の Web ファーム機能は、サーバーを追加することで機能を拡張できるため、高い可用性が要求される環境に最適な選択肢です。Web ファームではノード間でデータベースとファイルストアを共有し、システムをスケーリングして容量を拡張できるため可用性が向上します。

詳細については、このガイドの「Web ファーム」を参照してください。Web ファームソリューションは現在、Ipswitch Failover ソリューションと連動させることはできません。

Ipswitch Failover を使用したフェールオーバーと障害復旧

フェールオーバーや障害復旧ソリューションが必要な場合は、Ipswitch Failover をお勧めします。以下の 3 つの基本的なシナリオを設定できます。

• プライマリサーバーとセカンダリサーバーを使用したローカルフェールオーバー。この設定では、ローカルデータベースとファイルストアの完全なレプリケーションによって冗長なローカルシステムを実現し、セカンダリノードへのフェールオーバーを提供します。システムの可用性は向上しますが、容量は拡張されません。

  

• 別の場所にターシャリサーバーを追加するリモート障害復旧 (DR)。この設定では、プライマリサーバーとセカンダリサーバーが配置されているローカルネットワークで障害が発生した場合に別のサイトで 2 番目のフェールオーバーソリューションを提供します。

  

• リモート障害復旧。この設定では、プライマリサーバーで障害が発生した場合に、WAN ノード上の冗長サーバーがフェールオーバーを提供します。

  

  上記のシナリオは、MOVEit Transfer 8.2 以降と Ipswitch Failover を使用して以下のテスト環境でテストされました。

  マシン 1 (プライマリ):

• MOVEit Transfer 8.2 以降と MySQL データベース (Web ファームなし)
• Windows Server 2012
• 2 つのネットワークインターフェイスカード (1 つは Ipswitch Failover Heartbeat 専用)

  ローカルネットワーク上のマシン 2 (セカンダリ) とリモートネットワーク上のマシン 3 (ターシャリ) は、マシン 1 と同じ仕様にする必要があります。

  Ipswitch Failover の設定および操作手順の説明については、Ipswitch Failover Heartbeat の『Ipswitch Failover Administrator's Guide (Ipswitch Failover 管理者ガイド)』を参照してください。

  これらのフェールオーバーおよび障害復旧シナリオについては、Ipswitch Failover コンサルタントが MOVEit の設定を支援します。