MOVEit への "クライアント" アクセスは、HTTPS、FTP over SSL、FTP over SSH などのインターフェイスを通じて使用できます。
組み込みの Web インターフェイスにより、Web ブラウザを使用して誰でもアクセスできます (サポートされているブラウザのリストについてはリリースノートを参照)。権限を持つ管理者は、許可された場所から MOVEit サーバーを設定でき、顧客とパートナーは、ポータルを使用してファイルを MOVEit システムの内外に移動できます。
また、オプションの MOVEit アップロード/ダウンロードウィザードは、Web インターフェイスを通じて入手できます。これを使用すると、通常は HTTP で行われるファイル送信に比べて、高速で信頼性の高いファイル送信を Web を使用して行うことができます。MOVEit ウィザードはファイル整合性チェックをサポートしています。
MOVEit には、別個にライセンスが付与されるモバイル機能が含まれています。これにより、登録済みユーザーは iOS および Android 向けの Mobile アプリケーションを、一時ユーザーとゲストユーザーは Ad Hoc Transfer を備えた Mobile Web ブラウザをそれぞれ使用できます。
また、登録済みユーザーが MOVEit Ad Hoc Transfer でのパッケージの送信に使用できる Microsoft Outlook プラグイン (Ad Hoc Transfer ライセンスがあれば無料) も提供されています。
セキュア FTP クライアントを使用するユーザーまたはプログラムについては、MOVEit サーバー上でセキュア FTP インターフェイスも使用できます。MOVEit ファミリーには、スクリプト対応の無料のコマンドラインクライアントである MOVEit Freely (FTP) と MOVEit Xfer (HTTPS) が用意されており、どちらもファイル整合性チェックをサポートしています。また、Ipswitch では WS_FTP Professional も提供しています。これは強力な機能セットを備えた Windows ファイル送信クライアントであり、ファイル整合性チェックもサポートしています。多くのサードパーティ企業が、MOVEit のセキュア FTP over SSL および FTP over SSH サーバーとのインターフェイスを備えたデスクトップおよびサーバー向けのセキュア FTP クライアントを製造しています。
FTP プロトコルより詳細に MOVEit 環境を制御する必要がある IT 部門の場合は、MOVEit API を使用すれば、COM オブジェクト (Windows の場合) または Java クラス (UNIX、Linux、Windows、IBM などの場合) を介して MOVEit へのアクセスや MOVEit の制御を行うことができます。MOVEit API も完全な整合性チェック付きのファイル送信をサポートしており、いくつかのコマンドラインユーティリティが付属しています。
MOVEit EZ は、デスクトップとサーバー間の自動化を実現し、ローカルフォルダーのように MOVEit にアクセスする機能を備えています。MOVEit EZ は、ユーザーのデスクトップと MOVEit 間でコンテンツを同期し、送信のスケジュールを設定するトレイアイコンアプリケーションです。デスクトップとサーバー間の自動化や、ローカルフォルダーのように MOVEit にアクセスする機能が必要な環境で役立ちます。
MOVEit で AS2 および AS3 ファイル送信がサポートされるのは、MOVEit Automation および適切なライセンスと共に使用した場合です (MOVEit はスタンドアロンの AS3 サーバーとして使用できますが、MOVEit Automation がない場合、特定のメッセージの暗号化または復号化を行うことはできません)。