データベース - Azure SQL への移行

SQL Server と MySQL Server に加え、データベースサーバーとして Azure SQL を使用するように MOVEit Transfer を設定できるようになりました。このトピックでは、既存の MOVEit Transfer SQL Server データベースを使用し、Azure SQL データベースとして展開する方法について説明します。

重要: アプリケーションサーバー ( MOVEit Transfer サーバー) とデータベースを同じタイムゾーンに設定する必要があります。組織レベルのコントロール ([SETTINGS (設定)] -> [Display (表示)] -> [Regulatory Compliance (規制順守)] -> ["GMT" timezone offset statement ("GMT" タイムゾーンのオフセット文)]) を使用して、設定したタイムゾーンをユーザーに表示できます。

Azure SQL は協定世界時 (UTC) で実行されています。WebUI (認証アプリ、E メールなど) で有効にした 2 要素認証を使用する場合は、 MOVEit Transfer アプリケーションサーバーノードはこれと一致する必要があります。このベストプラクティスを無視する場合、クライアント証明書など、適用できる他の形式の認証があります。

始める前に

既存のデータベースの移行先となる Azure SQL データベースサーバーが必要です。まだ Azure SQL データベースサーバーを作成していない場合は、Azure 管理ポータルにサインオンし、データベースサーバーを作成してください。

タスク 1 では次のサーバー情報が必要です。

Azure SQL サーバー名。
ユーザー名/パスワードの組み合わせ。

MySQL データベースユーザーに向けた注意事項

お使いの MOVEit Transfer MySQL データベースを Azure SQL に移行する場合、MySQLToMSSQL ユーティリティを使用して Azure SQL スキーマを生成し、Azure SQL にインポートすることができます。(MySQLToMSSQL ユーティリティで、Azure SQL のスキーマ変換がサポートされるようになりました。)

SQL Server を Azure SQL に移行するために必要なタスク

タスク 1:SQL Server Management Studio (SSMS) を使用して SQL Server データベースを Azure SQL に展開します。
タスク 2:移行したデータベースのデータベースログインをリセットします。
タスク 3:Azure SQL レジストリエントリを作成し、定義します。
タスク 4:Azure SQL に接続するように MOVEit Transfer を設定します。

タスク 1:データベースを Azure SQL に展開する

MOVEit Transfer データベースを既存の Azure SQL データベースサーバーに展開します。

手順	説明
1.	SQL Server Management Studio (SSMS) をインストールします。サインオンするか、リモートデスクトップから MOVEit Transfer サーバーを実行中のホスト/VM に接続し、最新バージョンの SSMS をインストールします。 SSMS は無料でダウンロードできます。必ず最新バージョンを使用してください。Microsoft では Azure SQL と SMSS が頻繁に更新されています。最新バージョンの SMSS は旧バージョンの SQL Server と連動し、さらに Azure SQL プラットフォームに加えられた最新の変更に対応しています。
2.	SMSS を起動し、現在の MOVEit Transfer データベースが配置されている SQL Server ホストに接続します。
3.	オブジェクトエクスプローラーでデータベースフォルダを展開し、現在の MOVEit Transfer データベースを右クリックして次のように選択します。 [タスク] > [Microsoft Azure SQL データベースへのデータベースの配置]。 [Microsoft Azure SQL データベースへのデータベースの配置] ウィザードが表示されます。
4.	[次へ] をクリックして [配置の設定] タブの [ターゲット接続の指定] 画面に進み、[接続] をクリックします。 SQL Server の [サーバーに接続する] ダイアログが表示されます。
5.	ターゲットの Azure SQL サーバーに接続するための情報を入力し、[接続] をクリックします。 [サーバー名]。Azure SQL ホスト名を入力します。例: mydbserver.database.windows.net。 [認証]。SQL Server 認証を選択します。 [ログイン]。Azure SQL ユーザー名を入力します。例: serveradmin。 [パスワード]。パスワードを入力します。 [接続] をクリックすると、SMSS がお使いの Azure SQL サーバーに接続するので、残りの Azure SQL Database の設定を指定できます。
6.	Azure SQL にインストールする MOVEit Transfer を設定するための情報を入力します。 [新しいデータベース名]。デフォルトを使用するか、新しいデータベース名を入力します。 [Microsoft Azure SQL Database のエディション]。Microsoft Azure SQL Database の適切なエディションを選択します。例:標準。 [データベースの最大サイズ]。ログ、ユーザー、組織のデータを GB 単位で調整するサイズを選択します。(ファイルとパッケージ添付ファイルはここには格納されません)。例:250。 [サービスの目標]。これがサービスレベル、または価格帯となります。低コストと高性能の最適なバランスが取れるレベルを選択します。ヒント:S2 のように適度な価格帯から始めて、後で Azure 管理ポータルを使用してレベルを上げることもできます。 [一時ファイル名]。デフォルトのファイル名を使用します。
7.	[Verify Specified Setting (指定した設定の確認)] ページで [完了] を選択します。[エクスポート処理が開始されます] [操作は完了しました] ページで [閉じる] を選択します。

タスク 2:移行したデータベースのデータベースログインをリセットする

移行したデータベースの MOVEit Transfer データベースログインをリセットします。

手順	説明
1.	SMSS で、[データベース] > [システムデータベース] を展開し、マスターを右クリックして [新しいクエリ] を選択します。
2.	[新しいクエリ] ウィンドウで、以下のように入力します。 `ALTER LOGIN moveittransfer22 WITH PASSWORD='`ここにパスワードを入力`';` —ここで、「ここにパスワードを入力」には既存の SQL Server ユーザーパスワードを入力します。(わからない場合は、新しいパスワードを使用して、以下で更新することができます。)
3.	[実行] をクリックしてこのプロシージャを実行し、パスワードを設定します。

タスク 3:Azure SQL の Windows Server レジストリエントリを作成する

手順	説明
1.	MOVEit Transfer を実行中の Windows Server で、Windows Server レジストリエディター (regedit) を起動します。
2.	次のレジストリキーを見つけます。 `HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Standard Networks\siLock\SQLServer`
3.	サブキーがまだない場合、SQLServer サブキーに次のサブキーを追加します。タイプ:`REG_SZ` 名前:`Dialect` データ:`AzureSQL`

タスク 4:Azure SQL に接続するように MOVEit Transfer を設定する

MOVEit Transfer Configure ユーティリティを使用して、 MOVEit Transfer サーバーを Azure SQL に接続します。

手順	説明
1.	サインオンするか、リモートデスクトップから MOVEit Transfer サーバーが実行中のホスト/VM に接続します。
2.	MOVEit Transfer Config コンソールを起動し、[データベース] タブを選択します。
3.	MOVEit Transfer サーバーが新しい Azure SQL データベースに接続できるように、次の情報を入力します。サーバーを Azure SQL ホスト名に変更します。例: mydbserver.database.windows.net タスク 2 の手順 6 で新しいデータベース名を入力した場合は、その名前をここで入力します。別のパスワードを使用した場合は、新しいパスワードを 2 回入力します。
4.	[テスト接続] をクリックして、認証情報と接続情報が有効であることを確認します。[OK] をクリックして変更を適用します。これで MOVEit Transfer システムで新しい Azure SQL データベースが使用されるようになります。