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Web ファーム - ソフトウェアアップグレード

この手順では、MOVEit Transfer Web ファームのソフトウェアバージョンを別のバージョンにアップグレードする方法について説明します。

: システムのすべてのノードをアップグレードする必要があります。異なるノードで異なるバージョンの MOVEit Transfer を実行することはできません。

  1. MOVEit DMZ Configuration ユーティリティを使用し、MOVEit Transfer Web ファームの各ノードでサービスを停止します。ソフトウェア更新の際には、すべてのサービスを停止して、インターロックの問題を防ぐ必要があります (不測のフェイルオーバーが起きることを防ぐために、ノード 1 のサービスは最後に停止してください)。また、すべてのサービスを停止したら、ソフトウェアをインストールする前にすべてのノードで必ず MOVEit Transfer Config プログラムを終了してください。このプログラムを終了していないと、インストール時にサーバーの再起動が必要になる場合があります。
  2. 最下位番号のノードで MOVEit Transfer ソフトウェア更新プログラムを実行します。(これにより、データベースに必要なアップグレードも行われます)。

    important ソフトウェアを更新した後に InstallChecker を実行しないでください。すべてのノードが更新されるまで、お待ちください。

  3. MOVEit Transfer Configuration ユーティリティを使用して、Web ファームのノード 1 のサービスを停止します。
  4. 残りのノードで、標準の MOVEit Transfer ソフトウェア更新プログラムを実行します。

    TIP 多数のノードに MOVEit Transfer をインストールする場合は、/SkipAllDBActions フラグを使用してインストールします。これにより、コマンドラインからインタラクティブセッションが呼び出され、アプリケーションノードでは必要でない時間を要するデータベースアクションがスキップされます。

    警告!プライマリノードでは /SkipAllDBActions フラグ (または同等のサイレントインストールプロパティ) を使用しないでください。使用すると、古いデータベースと、新しいデータモデルを必要とする新しいデータベースメソッドとの不一致が発生します。これにより、データの可用性が失われる可能性があります。

    important 重要: ソフトウェアを更新した後に InstallChecker を実行しないでください。実行すると、データベース停止エラーが発生します。すべてのノードが更新されるまで、お待ちください。

  5. すべての Web ファームノードの更新が完了したら、Web ファームノード 1 に戻り、MOVEit Transfer Configuration ユーティリティを使用してサービスを開始します。
  6. 残りの Web ファームノードに戻り、MOVEit Transfer Configuration ユーティリティを使用してサービスを開始します。
  7. これらのサービスを実行した後に、任意のノードで MOVEit InstallChecker を実行できます。

    アップグレード操作は、C:\MOVEitDMZWebfarm_Install.log ファイルに書き込まれます。

更新する (プライマリ以外の) アプリケーションノードが多数残っている場合。

多数のアプリケーションノードがある場合は、アップグレード手順内で残りのアプリケーションノードに MOVEit Transfer をインストールする手順に時間がかかることがあります。

警告: プライマリノードでは /SkipAllDBActions フラグ (または同等のサイレントインストールプロパティ) を使用しないでください。使用すると、古いデータベースと、新しいデータモデルを必要とする新しいデータベースメソッドとの不一致が発生します。これにより、データの可用性が失われる可能性があります。

インストール時間を短縮するには、次のいずれかを使用して、一時的なデータベースインスタンスの作成をスキップするオプションを使用し、コマンドラインから MOVEit Transfer インストーラをオプションで実行できます。

Windows の更新プログラム

Windows パッチなど、MOVEit 以外のソフトウェアのアップグレードを MOVEit Transfer Web ファームに適用するには、次のいずれかの方法を使用します。

シナリオ 1: 少数のアップグレードで 1 回の再起動が必要な場合

適用する更新プログラムの数が少なく、すべてを 1 回の再起動で適用できる場合に、この手順を使用します。Web ファームで生じるダウンタイムを短縮できますが、適用できる更新プログラムの数と複雑さが制限されます。

  1. Web ファームのセットアップのベースラインステータスを確認するには、ノードで DMZCheck を実行してください。
  2. すべてのノードを稼働中にしておきます。ノードに更新プログラムを適用してから、再起動します。必要に応じて、各ノードを再起動します。
  3. すべてのノードの更新が完了したら、DMZ Config プログラムを使用して、Web ファームのセットアップが稼働状態に戻っていることを確認します。
  4. 同じノードで DMZCheck を実行し、ベースラインステータスと結果を比較します。

シナリオ 2: 更新プログラム数が多い場合やアップグレードの途中で数回再起動が必要になる場合

多数の更新プログラムを適用する場合や、大部分の更新プログラムで他の更新プログラムを適用する前に再起動が必要になる場合 (たとえば更新プログラムの 1 つがサービスパックである場合など)、この手順を使用します。この手順では、手順が開始されてから完了するまでの間、Web ファームが使用できなくなるため、ダウンタイムが延長されます。適用できる更新プログラムの数と種類に関しては柔軟性が高くなります。

  1. Web ファームのセットアップのベースラインステータスを確認するには、ノードで DMZCheck を実行してください。
  2. MOVEit DMZ Config プログラムを実行してすべてのノードで HA サービスを停止し、[High Availability (高可用性)] タブに切り替え、[Advanced (詳細設定)] ボタンをクリックし、[Services (サービス)] セクションの [HA Service (HA サービス)] エントリの [Stop (停止)] ボタンをクリックします。他のサービスも停止するかどうかを尋ねられたら、[Yes (はい)] を選択します。
  3. Windows サービスマネージャで、HA サービスの [Startup Type (スタートアップの種類)] をすべてのノードで [Disabled (無効)] に設定します。これにより、再起動後にサービスが開始されなくなります。
  4. すべての更新プログラムをすべてのサーバーに適用します。複数回の再起動中、HA サービスは停止したままです。
  5. すべてのノードを更新して起動したら、マスターノードの HA サービスの [Startup Type (スタートアップの種類)] を [Automatic (自動)] に設定し、両方のサービスを開始します。
  6. すべてのノードの更新が完了したら、DMZ Config プログラムを使用して、Web ファームのセットアップが稼働状態に戻っていることを確認します。
  7. 同じノードで DMZCheck を実行し、ベースラインステータスと結果を比較します。