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MOVEit Transfer 2020.1 の新機能

リリースノートは、次の言語でご利用いただけます。

MOVEit Transfer の 2020.1 リリースは、コミュニティ製品ページからダウンロードできます。

Microsoft SQL Server 2019

MOVEit Transfer を展開して、MS SQL Server (MS SQL Server 2019) の最新バージョンをデータベースプラットフォームに使用できるようになりました。データベースのすべてのサポートオプションについては、「サポート対象データベース」を参照してください。

既存のデータベースがない場合は、インストール時に MySQL を選択して、インストーラにバンドルされている無料データベースをインストールすることもできます。詳細については、「サポート対象データベース」と『MOVEit Transfer インストールガイド』を参照してください。

ADFS 4.0 および 5.0 のサポート

MOVEit Transfer を使用して、Windows Server 2019 AD FS (「ADFS 5.0」とも呼ばれる) と Windows Server 2016 AD FS (「ADFS 4.0」とも呼ばれる) のテストを行いました。詳細については、『MOVEit Transfer 管理者ガイド』を参照してください。

ヒント 外部認証ソースとして ADFS を利用できます。また、シングルサインオンモデル内では、信頼できる ID プロバイダとして ADFS を使用できます。

モバイルおよびデスクトップのシングルサインオン

エンタープライズ認証情報またはカスタム ID プロバイダ (IdP) を使用して、権限を持つユーザーが MOVEit Mobile および MOVEit Client にフリクションのないサインオンができるようになりました。信頼できる ID プロバイダを使用した SAML メッセージの受け渡しを設定する方法の詳細については、『管理者ガイド』を参照してください。

MOVEit Mobile のシングルサインオン

組織でシングルサインオン (SSO) が有効になっている場合は、SSO リンクが表示されます。そこから、ユーザーは ID プロバイダ (IdP) を選択できます (組織で複数のプロバイダが設定されていると想定した場合)。

サーバーの指定

シングルサインオンオプション

MOVEit Client のシングルサインオン

シングルサインオンオプション (MOVEit Client)

複数の組織のゲートウェイ

MOVEit Gateway 4.1 以降を使用している場合は、MOVEit Gateway Admin UI を使用して、MOVEit Transfer の展開の組織 (Org) ごとにエンドポイント (つまり、サインオン URL) を指定することができます。詳細については、「MOVEit Gateway ドキュメント」を参照してください。

組織固有の MOVEit Gateway を定義するには、MOVEit Gateway Admin UI で設定の詳細 (MOVEit Transfer 組織 ID を含む) を適用する必要があります。詳細については、「MOVEit Gateway ドキュメント」を参照してください。

RESTful API の改善点

MOVEit Transfer の 2020.1 リリースに向けて追加された新機能は次のとおりです。

機能

説明

エンドポイント

ログおよび監査ログへのデータアクセス

現在のユーザーが表示できるログが検出されます

特定のログデータが検出されます

/api/v1/logs

/api/v1/logs/{id}

組織の作成/定義

SysAdmin が新しい組織を作成して定義することができるようにする

/api/v1/organizations/

パスワードの有効期間ポリシー

パスワードの有効期間ポリシーを作成して、ユーザークラスに適用する。

/api/v1/settings/security/password/aging

ユーザーの有効期限ポリシー

ユーザーの有効期限ポリシーを作成して、ユーザークラスに適用する。

/api/v1/settings/security/userauth/expiration

ログ保管設定

システムログと組織ログを維持する期間を指定する

/api/v1/settings/miscellaneous/aging/logs

レポートのインポート

カスタムレポートの定義をインポートする。

/api/v1/reports/import

解決された問題

このセクションでは、2020.1 リリースで、MOVEit 製品チームが追跡し、解決した問題について説明します。操作性テストでお客様からご提案いただいた、または発見していただいた変更点の中には、問題または欠陥として追跡されていないものもあります。これらの改善点の概要については、「新機能」のセクションを参照してください。

ID

カテゴリ

解決された問題

4210

Web ファームのパターン

Webfarm の展開で、[Gateway (ゲートウェイ)] タブ (MOVEit Transfer Config ユーティリティ) が各 MOVEit Transfer Server ノードで複製されるという問題が解決されました。

4248

ダウンロードウィザード

MOVEit Transfer ファイルストアに Azure BLOB を使用したり、MOVEit Transfer の暗号化を選択したりした場合、大容量ファイル (> 10,000,000 バイト) をダウンロードする際にダウンロードの失敗 (または検証チェックの失敗) が発生するという問題が解決されました。

4364

SSH モジュール

2019.2 からのアップグレードの後に、おそらくサーバー負荷が原因で SSH サーバーが故障を報告するという問題が解決されました。

5237

レガシのアップロード者

新しいアップロード者をオフにして、レガシのアップロード者 (2019.2 前) を選択すると、MOVEit Transfer がプロキシのトラフィックの特定に使用された X-Forwarded-For ヘッダーに基づいてアップロードをブロックするという問題が解決されました。

5287 (10525)

サインオン/MFA

MOVEit Transfer MFA を MOVEit Gateway で使用する場合に見つかったカスタマーが報告した問題が解決されました。

7027

セキュリティ

権限を持つ管理者ユーザーが最近ダウンロードしたファイル名を表示できるという SSRF の脆弱性が解決されました。

7065

セキュリティ

X-Frame-Options の設定を修正して、HTML フレームを処理する際にセキュリティ上のベストプラクティスを確保できるようになりました。

7167

HA サービス

小さなメモリリークが修正されました。

8683 (382921)

セキュリティ

権限を持つユーザーが特定のまれな状況下で別のユーザーのデフォルトディレクトリを表示できるというセキュリティエラーが解決されました。

4213

WebUI

WebUI を使用して保存されたレポートファイルをダウンロードする際に、ファイルの一部分がコピーされる (およびファイル検証の失敗) という問題が解決されました。

4740

WebUI

GroupAdmin が正規ユーザーにフォルダー共有許可を付与した後で、UI がこの特権を削除するコントロールを提供しないという問題が解決されました。

11537

WebUI

[Create user as a clone of (次の複製としてユーザーを作成する)] フィールドに入力する際、現在のユーザーのリストを使用すると、次からの複製の自動入力ができないという問題が解決されました。

4943

サイレントインストール

「Could not encrypt the responses (応答を暗号化できませんでした)」というエラーメッセージの失敗に対して、2020 のインストールをトリガした .NET の依存関係が調整されました。

6067

管理者ガイド

管理者ガイドの [SETTINGS (設定)] > [Security Policies (セキュリティポリシー)] - [Password (パスワード)] トピックの問題が解決され更新されました。

4159 (12239)

ダウンロード

プラットフォームで引用符の文字で構成されているファイル名が同時に許可されている場合に、ファイルがダウンロードされないという問題が解決されました。

5316

セキュリティ

特定のフォルダー継承設定が満たされると起こる可能性があるファイル情報開示が解決されました。

4396

DMZOrgCopy

以前のバージョンの DMZOrgCopy ユーティリティが MOVEit Transfer Group テーブルのレコードをコピーしないという問題が解決されました。

11540

アドホックメッセージ/セキュリティ

スクリプトタグをアドホックメッセージから削除する必要があるという問題が解決されました。

11644

ログ記録/WebUI

空白のクライアントキーがアップロードされた後、空白のログエントリが書き込まれるという問題が解決されました。

アップグレード

このセクションでは、以前のバージョンの MOVEit Transfer からアップグレードする方法について説明します。

アップグレードパス

アップグレードを行うべき理由:

  • 最新機能を入手してください。完全な機能を持ったモバイルアプリ統合、簡略化された Gateway 展開設定、REST API、その他多数があります。
  • お使いの製品が最新であることを確認してください。継続的な機能強化や修正、最新の MOVEit チームサポートを入手し、Progress ユーザーの多彩なエコシステムからのご要望に応えた改善点とパフォーマンスをご活用ください。
  • サポートのサブスクリプションをお持ちの場合、アップグレードは無料ですこの評価者向けのコミュニティ記事を読んで製品ライセンスを確認してください

    MOVEit Transfer 2020.1 は、既存の MOVEit Transfer 2018 (10.0.0) 以降の「直接アップグレード」(MOVEit Transfer インストーラを実行するアップグレード) に対応しています。

以前のバージョンやレガシバージョンを MOVEit Transfer 2020.1 に移行する方法を確認するには、「アップグレードパス」の表をご利用ください。

古い MOVEit Transfer バージョン

アップグレードパス

MOVEit Transfer 2018 (10.0.0) 以降

MOVEit インストーラのアップグレードモードを使用します。

MOVEit Transfer 2017 PLUS SP1 (9.6) およびそれ以前のバージョン

サポート期限の切れたバージョンまたはサポート期限が切れそうなバージョンを実行している場合は、以下の方法を使用できます。

  • 2018 などのサポート対象バージョンにアップグレードし (アップグレードモードで 2018 インストーラを実行)、次に...
  • 最新のインストーラを使用して、2018 を 2020 にアップグレードします。

    製品ライフサイクルページを確認します。お使いの製品バージョンがサポート終了 (EoL) または最終マイルストーンに近づいている、またはこれを過ぎている場合は、最新バージョンの MOVEit Transfer にアップグレードします。

インストーラの入手

MOVEit インストーラパッケージを入手するには:

  1. Progress カスタマーおよびコミュニティポータルにサインインします。

    製品パッケージをダウンロードします。(お使いの MOVEit 製品パッケージを Progress コミュニティページから入手した場合、アクティベーションコードは既に埋め込まれています)。

  2. アップグレードインストーラを実行する前に:
    • 「アップグレードのガイドライン」を確認してください。既存の MOVEit Transfer または MOVEit DMZ ユーザーに役立つヒントやガイドラインが記載されています。
    • 現在お使いの製品のシリアル番号をコピーして保存しておくことをお勧めします。こちらの Progress ナレッジベース記事で、シリアル番号の確認方法を説明しています。

アクティベーションコードの入手

アップグレードする場合、アクティベーションコードは MOVEit Transfer インストーラを実行すると自動的に適用されます。

  • アップグレードのアクティベーションコードは、MOVEit インストーラファイルに埋め込まれています。
  • また、アクティベーションコードは Progress コミュニティ製品ページにも保存されていて確認することができます。
  • アクティベーションコードはシリアル番号とは異なります。コードはシリアル番号から始まり、8 文字が追加されています。

アップグレードに関する考慮事項

Azure BLOB の暗号化についてのインストール時の決定 (MOVEit Transfer 2019 で BLOB Storage を活用した場合は重要)

ファイルストアに Azure BLOB を使用する場合または Azure BLOB を使用する MOVEit Transfer システム (2019.0 など) をアップグレードする場合、このインストール時の項目が関係します。有効になっていない (オフになっている) 場合、[MOVEit を使用した保存中のすべてのファイルの暗号化] チェックボックス (2019.1 インストーラで導入) を使用すると、パフォーマンスを向上させることができます。このモードでは、ファイルストアを展開して、Azure Storage のネイティブ暗号化のみ使用します。

MOVEit Install ユーティリティを実行すると、新しいインストールシナリオ (MOVEit Transfer 2019.1 以降など) でのみ、MOVEit Transfer の「保存中」のファイルストアに Azure のネイティブ暗号化のみ使用できるようになります (2 番目の MOVEit の暗号化レイヤーを解除)。この機能は、2019.0 または 2019.0 からのアップグレードではご使用になれません。

MOVEit インストーラのファイルストアの暗号化モードのオプション

チェックボックス

モード

結果

オフ
()

Azure の暗号化のみ (2019.x デフォルト)

最新の暗号を使用する Azure Storage サービスレベルで暗号化を使用した場合、MOVEit Transfer ファイルストアの Azure Block Blob (NoSQL) ストレージのパフォーマンスを向上させることができます。

オン
()

Azure の暗号化および MOVEit の暗号化。

MOVEit Transfer の暗号化を全体に適用します (ファイルストア、非ルートファイルなど)。
(ファイルストアは二重暗号化されます。)

2019.0 MOVEit Transfer Server から使用されている既存の Azure Blob ストアを指定する場合は、[Azure の暗号化のみ] モードを選択しないでください。このモードを選択すると、動作環境で 2 つの異なる暗号化スキームが使用されることになります。混合の暗号化スキームは、現在、MOVEit Transfer でサポートされていません。詳細については、『MOVEit インストールガイド』を参照してください。

MySQL データベースの展開

MySQL を使用する MOVEit Transfer 展開のアップグレードシナリオで MOVEit Transfer インストーラを実行すると、インストーラは既存の MySQL 5.7 サーバーを MySQL 8.x にアップグレードします。

カスタムスキーマ、テーブル、フィールドはすべて (該当する場合) バックアップする必要があります。

MOVEit Transfer インストーラを実行する前に、カスタマイズ内容をバックアップすることをお勧めします。MOVEit Transfer データベーススキーマのカスタマイズはサポートされていません。名前の変更や、スキーマ、インデックス、テーブルの追加を行うと、MOVEit インストーラではこのような手動による変更を想定していないため、それらを元に戻そうとします。

ログの改ざんチェックのリセット

ソフトウェアのアップグレード前とアップグレード後のデータがログに含まれている場合、改ざんチェック検証を行うと、ログの検証時に改ざんエラーが誤検出されます。

この状況を避けるため、MOVEit DMZ ソフトウェアを MOVEit Transfer 2017 (以降) にアップグレードする際は、次の手順を実行します。

  1. アップグレードする前に、[スタート] メニューから MOVEit DMZ ログ改ざんチェックプログラムを手動で起動します。
  2. アップグレードの直後:
    • システム管理者としてサインオンします。[SETTINGS (設定)] をクリックします。
    • [システム] セクションの [Tamper Detection (改ざん検出)] 行で、[Reset All Orgs (すべての組織をリセット)] をクリックします。
  3. [改ざん検出データのリセット] をクリックします。

セキュアフォルダー共有機能を備えたリリースへのアップグレード (アップグレード後のタスクを行う必要があります)

MOVEit Transfer のインストールをセキュアフォルダー共有を使用できるバージョンにアップグレードすると、この機能セットは最初、オフに設定されます。アップグレードした後、SysAdmin ユーザーは、[組織プロファイル] 設定でセキュアフォルダー共有機能セットを選択して適用できます。SysAdmin ユーザーは、これらの設定を組織ごとに適用できます。

組織の UI セキュリティ設定を有効にして、セキュアフォルダー共有機能セットの使用を許可する (インストールのアップグレードに必要です)

(1:37 min)

 

詳細

モバイルのアップグレードに関する考慮事項

MOVEit Mobile サーバーとレガシの MOVEit Transfer Mobile は、2020 リリースで廃止されました。アプリストア (MOVEit Mobile) からインストールする最新のモバイルクライアントに必要なのは MOVEit Transfer 2019.2 以降だけです。MOVEit Mobile は、MOVEit Transfer Server ホストに直接接続します。一緒にインストールされたモバイルサーバーは必要ありません。

MOVEit Mobile のアップグレードパス

現在のモバイル使用のシナリオをこの表に示します。

既存のモバイルソリューション

目的のアップグレード方法

なし。

MOVEit Mobile 2.0

MOVEit Mobile アプリを iOS (Apple App) および Android (Google Play) アプリストアから入手することをお勧めします。

  • アドオンや一緒にインストールされたアプリサーバーは必要ありません。
  • MOVEit アプリは、MOVEit Transfer Server ホストに直接接続します (MOVEit Client と同様)。

MOVEit Mobile サーバー 1.4 以前 (レガシ)。

(個別にインストールされたモバイルサーバー)

ユーザーを MOVEit Transfer Mobile のレガシから MOVEit Mobile 2.0 に移動します。

MOVEit Mobile アプリを iOS (Apple App) および Android (Google Play) アプリストアから入手することをお勧めします。

  • MOVEit Mobile サーバー (一緒にインストールされたモバイルサーバーアドオン) は廃止されましたが、アンインストールするまでは MOVEit Mobile 1.4 クライアントからアクセスできます。
  • SystemAdmin として、DMZ Config ツールの [サービス] タブで MOVEit Mobile サーバーをシャットダウンできます。
  • レガシの MOVEit Mobile サーバーをアンインストールする場合は、MOVEit インストーラを使用するか、[プログラムの追加と削除] を使用できます。

システム要件

MOVEit Transfer が適切に動作するには、特定のソフトウェアとハードウェアが必要です。

  • MOVEit Transfer サーバーのソフトウェア要件。プラットフォーム (仮想)、OS、データベース、およびランタイム。
  • MOVEit Transfer サーバーのハードウェア要件。ストレージ、CPU、およびメモリ。
  • ターゲット SMTP E メールサーバー要件。パッケージ通知をリレーする際に経由する E メールサーバー。
  • サーバー側コンテンツエンジン (AV/DLP) の互換性。ウイルス対策 (AV) および情報漏えい対策 (DLP) エンジン。
  • クライアント/ブラウザの互換性。ブラウザ、モバイル、およびバッチクライアント。

    MOVEit Transfer を展開 (リモート SQL サーバーとネットワークアタッチトストレージを表示)

MOVEit Transfer では、MySQL も利用できます。また、そのデータベースには Azure SQL (MS SQL Server がここに表示されます) を、S/W および H/W プラットフォームとして Azure を利用できます。詳細については、「データベースプラットフォーム」と「Azure Marketplace の MOVEit Transfer」を参照してください。

MOVEit Transfer では、その暗号化ファイル/パッケージストアには Azure BLOB Storage も利用できます。

Azure ユーザーに向けた注意事項

新しい MOVEit Transfer サイトを利用して Azure BLOB または Azure SQL を利用する場合は、MOVEit Transfer インストーラを使用できます。それ以外の場合でサイトのアップグレードを行うには、『管理者ガイド』の「Azure BLOB Storage」または「そのデータベースには Azure SQL」の移行手順を使用できます。

Azure BLOB Storage を利用するためのその他の要件、ガイドライン、ベストプラクティスは、『管理者ガイド』にあります。

ハードウェア要件

これらの要件は、MOVEit Transfer をインストールするハードウェアプラットフォームに適用されます。

サーバーハードウェアの最小要件

  • クアッドコアプロセッサ。
  • 8GB の RAM。
  • 250GB 以上のストレージ。

サーバーのハードウェアの標準的なガイドライン

運用システムでは次のようにリソースを増強すると効果的です。

  • 高速マルチコアプロセッサ (クアッドコアまたはデュアルクアッドコアサーバーグレードのプロセッサが一般的)。
  • 最低 8GB の RAM。
  • 1TB (SAS) のハードドライブが一般的。

: MOVEit Transfer には専用サーバーまたはホストされている仮想マシンが必要です。他のアプリケーションがインストールされているマシンに MOVEit Transfer をインストールしないでください。

これらの要件は、MOVEit Transfer をインストールするサポート環境とオペレーティングシステムに適用されます。

MOVEit Transfer サーバーをインストールする前に、Windows Server OS に最新のサービスパックと必要な更新プログラムがインストールされていることを確認してください。

サーバーのソフトウェア要件

MOVEit Transfer サーバーをインストールする前に、Windows サーバーに最新のサービスパックと必要な更新プログラムがインストールされていることを確認してください。

MOVEit Transfer およびモジュールでサポートされているオペレーティングシステム

  • Windows Server 2019 (英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語、繁体字中国語、簡体字中国語)
  • Windows Server 2016 (英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語、繁体字中国語、簡体字中国語)
  • Windows Server 2012 R2 (英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語、繁体字中国語、簡体字中国語)

    注: MOVEit Transfer では、Windows Server 2012 (R2 はサポートされています)、Windows Server 2008R2 および 2008 がサポートされなくなりました。MOVEit Transfer では、上記の OS バージョンのいずれかを使用することが前提となります。

サポート対象の仮想環境

MOVEit Transfer は以下を実行している仮想サーバーにインストールして実行できます。

  • VMware ESX (64 ビットゲストサーバー)
  • Microsoft Hyper-V (64 ビットゲストサーバー)

E メールサーバー (通知用)

MOVEit Transfer は、パッケージ通知、アカウント通知、およびその他のユーザーメッセージをリレーするために、SMTP サーバーを必要とします。インストールプロセスで SMTP サーバーと認証情報の入力を求められます。

インストール時に E メールサーバーの情報がわからない場合は、MOVEit Transfer Configuration ユーティリティを使用してこの情報を追加できます。詳細については、『MOVEit Transfer 管理者ガイド』を参照してください。

TLS 証明書

実稼働環境で使用する場合は、信頼された認証局からの証明書をインストールする必要があります。インストール時または MOVEit Transfer Configuration ユーティリティを介して信頼された証明書を適用します。

サポート対象データベース。

MOVEit Transfer には次の表に示すデータベースプラットフォームのいずれかが必要です。

データベースプラットフォーム

ベンダーバージョン

ローカル

リモート

クラウド

メモ

MySQL

8.0.21

l

 

 

デフォルト。MOVEit Transfer インストーラに含まれています。

Azure SQL

現在

該当なし

該当なし

l

Azure 管理ポータルを使用して、Azure SQL データベースを作成することができます。現在のデータベースを Azure SQL に移行する方法については、「アップグレードと移行」のセクションを参照してください。

MS SQL Server
(Enterprise および Standard)

2019

l

l

 

 

2017

l

l

 

 

2016

l

l

 

 

2014

l

l

 

MOVEit Transfer 2020.1 以降、MOVEit Transfer Server では MS SQL Server 2014 がサポートされません。

(以前のバージョン)

 

 

 

サポートされていません。

MOVEit Transfer サーバーと接続するデータベースは、同じタイムゾーンで実行するようにしてください。そうでないと、サインオンの多要素認証やサービス間で使用されるセキュア接続プロトコルなどのセキュリティ機能が機能しません。

クライアントの互換性

サポートされている Web ブラウザ (エンドユーザー)

  • Chrome (Windows/*nix/Mac OS X)
  • Mozilla Firefox (Windows、Mac、および *nix)
  • Microsoft Edge (Windows 10)
  • Internet Explorer 11 (Windows)
  • Safari (Mac のみ)

    注:Internet Explorer 11 を使用する場合は IE の互換表示設定をオフにしてください。IE でチェックボックスをオフにします (Gear > [互換表示設定])。

IE の ActiveX ウィザードを使用してアップロード時にファイルを圧縮している場合、IE の保護モードによって一部の Windows コンポーネントサービス (圧縮に必要なサービスなど) がブロックされ、アップロードが失敗することがあります。回避策の詳細については、MOVEit Transfer コミュニティサイトのこちらのナレッジベース記事を参照してください。

MOVEit Mobile アプリ

MOVEit Mobile アプリ 2.0 は、次のデバイスで利用できます。

  • iOS (Apple デバイス)。Apple App Store でダウンロードできます。
  • Android (Android OS デバイス)。Google Play でダウンロードできます。

MOVEit Desktop Client

MOVEit Desktop Client の現在のバージョンはすべてサポートされています。古いバージョンは使用できますが、機能が限られます。MOVEit 製品ページから最新バージョンをダウンロードします。

Outlook プラグイン (Ad Hoc)

  • Outlook クライアント:

    Outlook 2016 (英語、ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、スペイン語、繁体字中国語)

    Outlook 2013 (英語、ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、スペイン語、繁体字中国語)

    Outlook 2010 (32 ビットおよび 64 ビット、英語、ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、スペイン語、繁体字中国語)

  • Mail または Exchange Server:

    Outlook 用の Ad Hoc Transfer プラグインは、Exchange Server 2013、Exchange Server 2010 (32 ビットおよび 64 ビット、英語とドイツ語)、Progress IMail 11 (SMTP を使用) など、さまざまなメールサーバーと互換性があります。Outlook と Exchange を併用した場合、Exchange キャッシュモードがサポート対象になりますが、これは必須ではありません。

  • オペレーティングシステム:

    Microsoft Windows 10、Microsoft Windows 8、Windows 7 (32 ビットおよび 64 ビット、英語、ドイツ語、フランス語、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語)

SFTP、SSH、HTTPS など

MOVEit は HTTP、FTP、SSL、SSH の標準に準拠しているため、IETF の RFC のこれらのプロトコル標準に準拠しているほとんどのクライアントが動作します。

MOVEit Transfer サーバーは、FTP、HTTPS、SFTP、および SSH プロトコルの業界標準に準拠したクライアントと互換性があります。

MOVEit Client」も参照してください。

サポートされている AS2/AS3 クライアント

MOVEit は「Drummond」または「eBusinessReady」認定を受けている AS2 クライアントをサポートしています。受信した AS2 ファイルと MDN を処理するために MOVEit が使用するソフトウェア自体は、現在 Drummond によって管理されているプログラムで「eBusinessReady」認定を受けています。

MOVEit が関与している場合、AS3 クライアントは単なる FTP/SSL クライアントです。MOVEit Automation は暗号化/暗号化解除を行い、どちらの場合も AS ファイルの署名と確認を行います。

デスクトップの自動化

MOVEit EZ は、MOVEit とユーザーのローカルマシンまたはリモートサーバーの間でファイルを安全かつ自動的に転送する Windows デスクトップクライアントです。ファイルは、エンドユーザーまたはアプリケーションによってローカルマシンの指定されたフォルダーにコピーされてから、MOVEit に取り込まれます。ユーザーから MOVEit にアップロードされたファイルは、ローカルマシンに自動的にダウンロードされ、配置されます。

注:MOVEit V.6.5 以降と共に使用するには、すべての MOVEit EZ クライアントを MOVEit EZ V.6.5 以降に更新する必要があります。これより古いバージョンの MOVEit EZ には、MOVEit フォルダーについて特異な処理を行うという問題があるため、現在、MOVEit に 6.5 より前のバージョンの MOVEit EZ からサインオンすることはできません。また、MOVEit EZ 6.5 以降にアップグレードするように促すメッセージがエンドユーザーに表示されます。

通常、MOVEit EZ はエンドユーザーのトレイのアイコンとして実行されますが、サービスとしてインストールされることもあります。ファイル送信時にステータスを示す以下のようなバルーンがポップアップ表示され、MOVEit EZ が動作中であることをエンドユーザーに示します。新しいファイルを受信すると、MOVEit EZ アイコンが変わり (E メールクライアントと同様)、何か新しく受信したことをエンドユーザーに知らせます。

MOVEit EZ では配信保証の概念をサポートしています。つまり、暗号化整合性チェックに合格したファイルのみを受信し、送信が未完了であった場合は再開し、送信が失敗した場合は再試行します。

MOVEit EZ の詳細については、MOVEit EZ の Web サイトを参照してください。このページから、30 日間有効の自己インストール評価版を入手できます。サイトのライセンスとカスタマイズされた再配付オプション (カスタムのアプリケーション名とアイコンを含む) も提供されています。

MOVEit を使用したバッチファイル送信

多くの管理者が FTP 送信に「.bat」スクリプトを使用する傾向にあります。

バッチファイル (*bat) は ftp.exe により限定されます。ftp.exe は、ファイアウォールを介した送信に必要とされることの多いパッシブ FTP 送信と、インターネットやその他の信頼されていないネットワークにおける機密性の高い送信で推奨されるセキュア FTP 送信を実行できません。

通常、MOVEit は保護された接続のみを受け入れるため、FTP で MOVEit とのファイルのやり取りに ftp.exe 自体を使用できません。ftp.exe の代わりに、安全な手段として無料の MOVEit Freely (すなわち「ftps.exe」) を使用します。FTP over SSH 送信を使用する場合は、OpenSSH からほとんどすべてのバージョンの UNIX と大部分の Windows オペレーティングシステムで、無料のスクリプト実行可能クライアントを使用できます。

また、FTP/SSL プロトコルで一般的に見られるファイアウォールの問題を回避するために、MOVEit では、MOVEit Freely および Microsoft ftp.exe クライアントと同じ構文とコマンドを受け入れる、MOVEit Xfer という無料の HTTPS ベースのコマンドラインユーティリティも提供しています。Windows と Java 1.4.2+ バージョンの両方で使用できるこのスクリプト実行可能ユーティリティは、UNIX、Linux、Windows、Macintosh、および一部のメインフレームを含む幅広いプラットフォームで、単一ポートを使用した、保護されたファイル送信を行います。

MOVEit Xfer と MOVEit Freely のコピーは MOVEit サポートサイトまたは MOVEit Freely 情報サイトから入手できます。

MOVEit API を使用した MOVEit Transfer のプログラム制御

MOVEit Transfer には、.NET、JAVA、および REST アプリケーション開発者のための包括的なプログラミングインターフェイスが用意されています。

API

説明

REST API

シンプルな HTTP 通話を使用して、システムとクライアントを MOVEit Transfer に接続します。

言語やプラットフォームに関係なく、REST API を最適化して、情報システムをまとめたり、クライアント・サーバーの依存関係の整備に対する果てしない要求を回避したり、環境の組み合わせ (IoT、モバイルなどを含む) を広げたりすることができます。

MOVEit Transfer REST API は、https://<your-transfer-server>/api/v1/ で実行されます。

ここで、<your-transfer-server> は、MOVEit Transfer Server を実行しているホストです。

.NET API

MOVEit .NET API は動的にリンクされたライブラリとクライアント呼び出しで構成され、これにより開発者は MOVEit サーバーと安全にファイルのやり取りを行い、フォルダー設定、フォルダーのアクセス許可、ユーザーおよびグループのメンバーシップを管理するためのアプリケーションとスクリプトを構築できます。

Java API

MOVEit Java API は、開発者が MOVEit サーバーと安全にファイルの交換を行い、フォルダー設定、フォルダーのアクセス許可、ユーザー、およびグループのメンバーシップを管理するためのアプリケーションとスクリプトを構築できる、Java クラスです。

これらの製品は MOVEit から個別にライセンス供与されているため、MOVEit API 製品の詳細情報については、直接 MOVEit または Progress Software 部門に問い合わせることができます。

MOVEit と MOVEit Automation を使用した、スケジュールされた監査対象のファイル送信

MOVEit Automation は、さまざまな Windows ファイルシステム、FTP/FTPS/SFTP サーバー、メールサーバー、Web サーバー、MOVEit サーバー、および AS1/AS2/AS3 パートナーとの同時ファイル送信が可能な、エンタープライズファイル送信マネージャです。

この製品には、多機能のタスクスケジューラ、配信保証、即時 (イベント駆動型) 送信、単一タスクにおける複数の送信元/送信先のサポート、フォールトトレラントサンドボックス内の処理ファイルに対するカスタムの VBScript の実行機能、カスタムイベントログまたは E メール通知サポート (または両方) が組み込まれています。セキュリティ機能としては、リモート制御/設定のための保護されたチャネルと、リモートホスト資格情報を含む設定情報の AES 暗号化が用意されています。

詳細については、「MOVEit Automation ドキュメント」を参照してください。

クラウドサブスクライバに向けた注意事項

Progress Software Corporation が管理する MOVEit Transfer クラウドサービスの最新の機能更新については、『MOVEit Cloud リリースノート』を参照してください。

オンプレミスの MOVEit Transfer と MOVEit Cloud サブスクリプションの違い

MOVEit Cloud サブスクリプションに興味がある MOVEit Transfer ユーザー向けに、以下の表で MOVEit を利用する 2 つの方法を比較しています。

MOVEit Cloud と MOVEit Transfer オンプレミスの比較

MOVEit Cloud サービス

MOVEit Transfer オンプレミス

お使いのサブスクリプションで有効な MOVEit Transfer 機能セットが提供されます。

お使いのライセンスで有効な MOVEit Transfer 機能セットが提供されます。

Progress Software が、フォルダーの管理やファイルの転送を行う 1 つ以上の MOVEit Transfer 組織を実行するために必要なハードウェア、サーバーオペレーティングシステム、およびデータベースプラットフォームを提供します。

インストールには、ハードウェアと適切なバージョンの Windows Server オペレーティングシステムが必要です。詳細については、「システム要件」を参照してください。

Progress Software が SystemAdmin レベルの管理と保守を提供します。

サブスライバーには以下が付与されます。

  • 組織への管理者レベルのアクセス権。
  • 組織全体のポリシー設定へのアクセス権。

システム全体のアクセス権 (SystemAdmin) と管理が必要です。

システム管理者は、ライセンス許可数に従い、必要に応じて組織を作成することができます。

サービスレベル契約 (SLA) 付き Software as a Service (SaaS)

ユーザーによる保守管理。

必要に応じてパッチとサービスの定期更新が MOVEit Cloud サイトエンジニアリング担当者によって適用されます。

必要に応じて定期的なポイントリリースを入手できます。

既知の問題

このセクションでは、MOVEit Transfer 2020.1 の既知の問題と一般的な回避策について簡単に説明します。

ID

カテゴリ

MOVEit Transfer 2020 の既知の問題

365955

インストーラ

MOVEit Transfer サーバーを、レガシのモバイルサーバーを利用する 2020 にアップグレードした後、引き続き MOVEit Transfer のみをアンインストールすると、次回インストーラを実行したときに、[変更] オプションが表示されますが、実際の変更インストールシナリオはありません。MOVEit Transfer インストールプロセスを完了できません。

回避策:

インストーラを正常に実行するには、廃止された MOVEit Mobile サーバーを手動でアンインストールする必要があります。その後、MOVEit Transfer インストーラを再実行できます。

UREP-5247

Central エージェント、DMZ エージェント

Analytics エージェントは、MySQL 8 を使用して MOVEit Transfer または MOVEit Automation 2019.1 に接続できません。

 

この問題を解決するには、テクニカルサポートに連絡して修正プログラムを入手してください。

ライセンス取得者および評価者

詳細については、こちらをご覧ください:

十月

20

2020