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MOVEit Transfer の新機能

MOVEit Transfer 2021.1 リリースノートに追加された新機能と改善点は次のとおりです。

アクセシビリティの改善点

キーボードのみのユーザーに対応するために WebUI ページのナビゲーションを拡張しました。これにより、タブスペースバーなどの単純なキーボードコントロールを使用するだけで、アプリケーション内を移動したり、アプリケーションを操作したりすることができます (マウスやポインティングデバイスは必要ありません)。

Tab キーを使用したフォルダービューの移動と、スペースキーを使用したフォルダーの選択 (選択が強調表示されます)

MySQL データベースエンジンの変換

バンドルされた MySQL データベースを使用して MOVEit Transfer システムをインストールまたはアップグレードすると、MOVEit Transfer は標準の InnoDB ストレージエンジンをインストールして、信頼性と拡張性を高めます。新しい InnoDB スキームへのデータ移行が自動的に行われます。

バンドルされた MySQL Server を使用して MOVEit Transfer 2021.1 にアップグレードすると、データベーステーブルが自動的に InnoDB にアップグレードされます。正常にアップグレードするには、データベースドライブに現在の MOVEit Transfer データベースの少なくとも 3 倍に相当するディスク空き領域が必要です。

RESTful API の改善点

MOVEit Transfer 2021.1 より、次の新機能が REST API に追加されました。

REST API 機能

構文/説明/例

ユーザーパスワードの更新ユーザーエンドポイントの新しい更新機能です。組織管理者は、現在の組織ポリシーに基づいてパスワードリセットを発行できます。組織を次のように設定した場合:

  • 新しいパスワードを送信する。(ポリシーとして設定した場合) MOVEit Transfer は自動生成されたパスワードを送信し、ユーザーがサインオンする際にパスワードの変更を強制します。
  • パスワードリセット通知を送信する。(ポリシーとして設定した場合) MOVEit Transfer はシステムにサインオンして新しいパスワードを定義するための特権リンクをユーザーに送信します。

PATCH /api/v1/users/{userId}

要求本文の例:

"users/j7o....t6wc": {
"password":"MayaKewl&UneeqP455w*rd",
"sendPasswordChangeNotification": "true"
}

解決された問題

このセクションでは、2021.1 リリースで、MOVEit 製品チームが追跡し、解決した問題について説明します。操作性テストでお客様からご提案いただいた、または発見していただいた変更点の中には、問題または欠陥として追跡されていないものもあります。これらの改善点の概要については、「新機能」のセクションを参照してください。

ID

カテゴリ

解決された問題

47961

WebUI

定期的なセキュリティテストに基づくデータ処理のスコープ操作が強化されました。

47962

WebUI

定期的なセキュリティテストに基づくデータ処理のスコープ操作が強化されました。

47737

WebUI

アップロードウィンドウの言語の動作が解決されました。

35796

アカウントの作成

組織認証を外部に切り替えると、パスワード設定の組織ポリシーに従うように問題が解決されました。

48283

Config ユーティリティ

MySQL パスワードの長さを制限していた問題が解決されました。

47845

WebUI (Admin)

有効期限ポリシーページのページングの問題が解決されました。

47086

WebUI (GroupAdmin)

[フォルダー設定] ページの例外処理が解決されました。

46944

WebUI

カスタムレポートのレポート実行の出力形式の動作が解決されました。

47064

インストーラ

デフォルト以外のログディレクトリを検出すると、アップグレードシナリオで問題が発生する問題が解決されました。

47438

スケジュール済みタスク

syncLDAP プロセスの書き込みログの問題が解決されました。

47304

WebUI

TempUser 数を無視するためのライセンス数の警告をリファクタリングしました。

7201

WebUI

AdHoc 機能がオフになっていると、エンドユーザーが WebUI のデフォルトのホームにアクセスできない問題が解決されました。

5980

リモートファイルストア

UNC マウント障害シナリオの条件が強化されました。

5694

WebUI

仮想フォルダーには、アクセス許可がなくてもサブフォルダーにアップロードできるオプションがあります。

47830

インストーラ (アップグレード)

Taskruns テーブルの TimeEnded 値の例外処理が解決されました。

43190

ユーザー設定

一時ユーザーの受信者制限が解決されました。

32559

Mulesoft Connector

大容量ファイルのタイムアウトが解決されました。

31756

通知

コピーされたファイルを含むようにファイル通知の動作が強化されました。

12430

アップローダモジュール

アドホックパッケージの「添付ファイルなし」ポップアップ警告が解決されました。

36286

WebUI

管理者は、AdHoc が有効になっている場合にのみ、フォルダーを E メールアドレスと共有できません。

36135

アップローダモジュール

大容量ファイルのアップロードでのメモリ不足エラーが解決されました。

8660/11847

転送サーバー

Content-Security-Policy のベストプラクティスが実装されました。

47195

大容量ファイルストア

ファイルが見つからないという誤ったレポートが解決されました。

47063

ログ記録

ファイル操作のフラッシュの例外処理が解決されました。

50552

REST API

再開可能なアップロードを使用して発生する可能性があったメモリ不足の例外が解決され、AV/DLP スキャナーが設定されました。

50312

SAML

フェデレーション ID プロバイダが、既知のデフォルトであっても URI にポートを含める必要がある場合に、URI 宛先の不一致が発生する問題が解決されました。

47818

WebUI

キーボードナビゲーションを使用して特定の折りたたみ可能なコントロールにアクセスできない問題が解決されました。

42830

WebUI

GroupAdmin に表示されるグループユーザーリストが不完全である可能性がある問題が解決されました。

48496

インストーラ/MySQL

MySQL サーバー配信が最新の推奨バージョンに更新されました。

36330

ドキュメント

管理者ガイドの「シングルサインオンの統合」セクションの構文例に name=transaction 属性値が追加されました。

36125

WebUI

GroupAdmin パスワードポリシーがグループのメンバーに制限されました (GroupAdmin ユーザーを除く)。

47844

セキュリティ

NIST CVE-2020-27511R に基づく脆弱性が解決されました。

アップグレード

最新バージョンの MOVEit Transfer にアップグレードすると、最新機能、修正点、セキュリティ更新を利用できるようになり、操作性も改善されます。

サポートのサブスクリプションをお持ちの場合、アップグレードは無料です。ライセンス情報については、この MOVEit License の FAQをご覧ください。

インストーラとアクティベーションコードの入手

MOVEit インストーラパッケージを入手するには:

  1. Progress カスタマーおよびコミュニティポータルサインインし、[Product Downloads (製品のダウンロード)] を選択します。
  2. 製品パッケージをダウンロードします

    お使いの MOVEit 製品パッケージを Progress コミュニティページから入手した場合、アクティベーションコードはダウンロードファイルに埋め込まれており、インストール中に自動的に適用されます。

    また、アクティベーションコードは Progress コミュニティ製品ページにも保存されていて確認することができます。

  3. アップグレードインストーラを実行する前に
    • 「アップグレードのガイドライン」を確認してください。既存の MOVEit Transfer または MOVEit DMZ ユーザーに役立つヒントやガイドラインが記載されています。
    • 現在お使いの製品のシリアル番号をコピーして保存しておくことをお勧めします。こちらの Progress ナレッジベース記事で、シリアル番号の確認方法を説明しています。

アップグレードパス

MOVEit Transfer 2021 は、既存の MOVEit Transfer 2019 (11.0.0) 以降の「直接アップグレード」(MOVEit Transfer インストーラを実行するアップグレード) に対応しています。

以前のバージョンやレガシバージョンを MOVEit Transfer 2021 に移行する方法を確認するには、「アップグレードパス」の表をご利用ください。

古い MOVEit Transfer バージョン

アップグレードパス

MOVEit Transfer 2019 (11.0.0) 以降

MOVEit インストーラのアップグレードモードを使用します。

MOVEit Transfer 2018 PLUS SP2 (10.2) およびそれ以前のバージョン

サポート期限の切れたバージョンまたはサポート期限が切れそうなバージョンを実行している場合は、以下の方法を使用できます。

  • 2019 などのサポート対象バージョンにアップグレードし (アップグレードモードで 2019 インストーラを実行)、次に...
  • 最新のインストーラを使用して、2019 を 2021 にアップグレードします。

    製品ライフサイクルページを確認します。お使いの製品バージョンがサポート終了 (EoL) または最終マイルストーンに近づいている、またはこれを過ぎている場合は、最新バージョンの MOVEit Transfer にアップグレードします。

アップグレードに関する考慮事項

Web ファームアップグレードのログディレクトリ

MOVEit Transfer サーバーノードをアップグレードする場合、Web ファームインストール設定で定義されたローカルログディレクトリがすべてのノードで既に存在していることを確認します (ない場合は、ノードごとにローカルログディレクトリを 1 つ作成します)。インストーラーがこのローカルログディレクトリを見つけられない場合は、エラーメッセージが返され、Web ファームのスケールアウトプロセス中に停止します。

MySQL データベースの展開

MySQL を使用する MOVEit Transfer 展開のアップグレードシナリオで MOVEit Transfer インストーラを実行すると、インストーラは既存の MySQL 5.7 サーバーを MySQL 8.x にアップグレードします。

カスタムスキーマ、テーブル、フィールドはすべて (該当する場合) バックアップする必要があります。

MOVEit Transfer インストーラを実行する前に、カスタマイズ内容をバックアップすることをお勧めします。MOVEit Transfer データベーススキーマのカスタマイズはサポートされていません。名前の変更や、スキーマ、インデックス、テーブルの追加を行うと、MOVEit インストーラではこのような手動による変更を想定していないため、それらを元に戻そうとします。

ログの改ざんチェックのリセット

ソフトウェアのアップグレード前とアップグレード後のデータがログに含まれている場合、改ざんチェック検証を行うと、ログの検証時に改ざんエラーが誤検出されます。

この状況を避けるため、MOVEit DMZ ソフトウェアを MOVEit Transfer 2017 (以降) にアップグレードする際は、次の手順を実行します。

  1. アップグレードする前に、[スタート] メニューから MOVEit DMZ ログ改ざんチェックプログラムを手動で起動します。
  2. アップグレードの直後:
    • システム管理者としてサインオンします。[SETTINGS (設定)] をクリックします。
    • [システム] セクションの [Tamper Detection (改ざん検出)] 行で、[Reset All Orgs (すべての組織をリセット)] をクリックします。
  3. [改ざん検出データのリセット] をクリックします。

セキュアフォルダー共有機能を備えたリリースへのアップグレード (アップグレード後のタスクを行う必要があります)

MOVEit Transfer のインストールをセキュアフォルダー共有を使用できるバージョンにアップグレードすると、この機能セットは最初、オフに設定されます。アップグレードした後、SysAdmin ユーザーは、[組織プロファイル] 設定でセキュアフォルダー共有機能セットを選択して適用できます。SysAdmin ユーザーは、これらの設定を組織ごとに適用できます。

組織の UI セキュリティ設定を有効にして、セキュアフォルダー共有機能セットの使用を許可する (インストールのアップグレードに必要です)

詳細...

システム要件

MOVEit Transfer で修正操作を行うには、特定のソフトウェアとハードウェアが必要です。

MOVEit Transfer サーバーの要件

これらの要件は、MOVEit Transfer サーバーをインストールするサポート環境とオペレーティングシステムに適用されます。

MOVEit Transfer サーバーをインストールする前に、Windows サーバーに最新のサービスパックと必要な更新プログラムがインストールされていることを確認してください。

ハードウェア要件

サーバーの最小要件

  • 4 つのコアのサーバークラス CPU (例: Intel Xeon 4 コア、2+GHz)
  • 8 GB RAM
  • 負荷に応じて、250 GB 以上のディスク空き領域
  • ギガビットイーサネット (GigE) インターフェイス。

一般的なサーバー要件

  • 8 コアの CPU。
  • 16 GB RAM。
  • 1TB (SAS) のハードドライブが一般的。
  • ディスク空き領域は、システムログ、タスクログ、および予想される同時アクティブユーザー数/アクティブ送信数に基づいてサイズを調整する必要があります。
  • SSD またはその他の高性能ディスクを使用すると、パフォーマンスが向上します。
  • GigE 以上のネットワークインターフェイスカード。

: MOVEit Transfer には専用サーバーマシンまたはハイパーバイザが必要です。他のアプリケーションがインストールされているマシンに MOVEit Transfer をインストールしないでください。

ソフトウェア要件

MOVEit Transfer サーバーには、次のソフトウェアが必要です。

MOVEit Transfer でサポートされているオペレーティングシステム

  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016

.NET Framework

MOVEit Transfer には、.NET 4.7.2 が必要です。サーバーがインターネットにアクセスできない場合は、MOVEit Transfer インストールプログラムを実行する前に別の方法で .NET をインストールする必要があります。

Windows Server 2019 とともに .NET 4.7.2 がインストールされます。

サポート対象データベース

MOVEit Transfer には次のデータベースプラットフォームのいずれかが必要です。

  • MySQL 8 (MOVEit Transfer のインストールに含まれています)
  • Azure SQL データベース
  • Microsoft SQL Server 2019 Enterprise/Standard
  • Microsoft SQL Server 2017 Enterprise/Standard
  • Microsoft SQL Server 2016 Enterprise/Standard
  • 以前のバージョン (サポートされていません)

MOVEit Transfer サーバーと接続するデータベースは、同じタイムゾーンで実行するようにしてください。そうでないと、サインオンの多要素認証やサービス間で使用されるセキュア接続プロトコルなどのセキュリティ機能が機能しません。

Azure 管理ポータルを使用して、Azure SQL データベースを作成することができます。現在のデータベースを Azure SQL に移行する方法については、「アップグレードと移行」のセクションを参照してください。

互換性のあるサードパーティ製 AV/DLP エンジン

次の主要なウイルス対策 (AV) エンジンと情報漏えい対策 (DLP) エンジンは、MOVEit Transfer と互換性があることが確認されています。

AV エンジン (一部は AV/DLP)

ウイルス対策スキャナー

確認済み最新バージョン

McAfee VirusScan Enterprise

確認済み最新バージョン 8.8.0.2300

McAfee VirusScan Enterprise for Storage (VSES)

確認済み最新バージョン 1.3

McAfee Endpoint Security

確認済み最新バージョン 10.7.0.1675

McAfee Web Gateway

確認済み最新バージョン 9.29 (36018)

Sophos Anti-Virus Dynamic Interface (SAVDI) スキャナー

確認済み最新バージョン:2.6

Sophos for Network Storage

確認済み最新バージョン:10.8.10.810

Symantec Protection Engine

確認済み最新バージョン 7.8.0.141

Trend Micro InterScan Web Security Virtual Appliance (IWSVA) *

確認済み最新:

  • A/V パターン:16.615.00
  • A/V スキャンエンジン:12.5.100

DLP エンジン

情報漏えい対策スキャナー

確認済み最新バージョン

McAfee Web Gateway*

確認済み最新バージョン 9.29 (36018)

Symantec DLP Suite

確認済み最新バージョン 15.x*

*DLP Blocked 応答には、McAfee や Symantec などの一部のスキャンエンジンに対する追加設定が必要です。

TLS 証明書

MOVEit Transfer サーバーの実稼働環境で使用する場合は、信頼された認証機関の証明書をインストールする必要があります。インストール時または Configuration ユーティリティを介して信頼された証明書を適用します。

E メールサーバー (通知用)

MOVEit Transfer は、パッケージ通知、アカウント通知、およびその他のユーザーメッセージをリレーするために、SMTP サーバーを必要とします。インストールプロセスで SMTP サーバーと認証情報の入力を求められます。

インストール時に E メールサーバーの情報がわからない場合は、MOVEit Transfer Configuration ユーティリティを使用してこの情報を追加できます。詳細については、『MOVEit Transfer 管理者ガイド』を参照してください。

ブラウザのサポート

サポートされている Web ブラウザ

  • Chrome
  • Mozilla Firefox
  • Microsoft Edge
  • Safari

その他のブラウザも MOVEit Transfer で動作する可能性はありますが、正式にはサポートされていません。

その他のクライアント

MOVEit Mobile

MOVEit Mobile は、次のデバイスで利用できます。

  • iOS (Apple デバイス)。Apple App Store でダウンロードできます。
  • Android (Android OS デバイス)。Google Play でダウンロードできます。

MOVEit Client

MOVEit Client の現在のバージョンはすべてサポートされています。古いバージョンは使用できますが、機能が限られます。MOVEit 製品ページから最新バージョンをダウンロードします。

レガシの Outlook プラグイン (アドホック)

  • Outlook クライアント:

    Outlook 2016 (英語、ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、スペイン語、繁体字中国語)

    Outlook 2013 (英語、ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、スペイン語、繁体字中国語)

    Outlook 2010 (32 ビットおよび 64 ビット、英語、ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、スペイン語、繁体字中国語)

  • Mail または Exchange Server:

    Outlook 用の Ad Hoc Transfer プラグインは、Exchange Server 2013、Exchange Server 2010 (32 ビットおよび 64 ビット、英語とドイツ語)、Progress IMail 11 (SMTP を使用) など、さまざまなメールサーバーと互換性があります。Outlook と Exchange を併用した場合、Exchange キャッシュモードがサポート対象になりますが、これは必須ではありません。

  • オペレーティングシステム:

    Microsoft Windows 10、Microsoft Windows 8、Windows 7 (32 ビットおよび 64 ビット、英語、ドイツ語、フランス語、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語)

既知の問題

このセクションでは、MOVEit Transfer の既知の問題と一般的な回避策について簡単に説明します。

ID

カテゴリ

MOVEit Transfer の既知の問題

31190

REST API

一部の仮想フォルダー操作は、REST API に拡張されていません。

回避策:

完全なパリティには、WebUI または MOVEit Automation を使用してください。

35331

キーローテーション

ディスク容量がファイルストアの最も大きいファイルより小さい場合にキーローテーションを実行すると、キーローテーションプロセスはそのファイルの変換に失敗します。

22448

キーローテーション

キーローテーション機能は、ファイルストアに Azure Blob サービスを使用している環境に直接拡張されません。

回避策:

Azure Storage には、独自の暗号化スキームとキー管理インフラストラクチャがあります。

ライセンス取得者および評価者

詳細については、こちらをご覧ください:

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本書は、Tuesday, October 19, 2021、15:03 に発行されました

10 月

21

2021