Cisco IOS Flexible Netflow は、ネットワークトラフィックの監視に次世代レベルの柔軟性と拡張性を提供し、誰がネットワークを使用しているか、どのアプリケーションを採用しているか、いつアプリケーションを使用しているか、どこからトラフィックが送信されたかなどに、新たな理解をもたらします。
重要 従来の NetFlow とは異なり、Flexible NetFlow では SNMP をサポートしていません。現時点では、Flexible NetFlow は CLI のみを使用して設定できます。SNMP を使用して NetFlow を自動的に設定するためのツールは、Flexible NetFlow では機能しません。
Flexible NetFlow はフローモニタを使用して実装されます。以下はフローモニタとそのコンポーネントの定義です。
メモ NetFlow のフローモニタは、Flexible NetFlow の実装に使用されるコンポーネントで、NetFlow のコレクタである WhatsUp Flow Monitor とは異なります。
Flexible NetFlow はレイヤー 2 の情報だけでなくレイヤー 3 のパケット情報も追跡できます。Flexible NetFlow レコードをカスタマイズして、特定の監視ニーズに応じてデータを監視することもできます。次のような情報を入手できます。
従来の NetFlow はレコードのどのボックスがフローの定義に使用されるキーボックスかを厳格に定義していましたが、Flexible NetFlow では監視するフィールドとデータに基づいてフローを定義できるので、コレクタの解析とレポート生成に必要なデータのみをエクスポートできます。また、Flexible NetFlow には従来の NetFlow より多くのデータがあるため、フローレコードを定義するときに高度なカスタマイズ機能と柔軟性が加わります。
このフロー定義を通して、Cisco Network Based Application Recognition (NBAR) で使用できる情報を収集し、フロー内のアプリケーションデータを特定して、アプリケーションのトラフィックに関するフロー統計を提供できます。