エンドユーザーモニタ (EUM) コンポーネントを使用すると、特定の Web トランザクション、つまり Web サイトまたはアプリケーションでの一連のステップについてエンドユーザーのエクスペリエンスを監視することができます。エンドユーザーモニタコンポーネントを使用すると、ネットワークの任意の場所から記録された Web トランザクションを継続的に再生することにより、エンドユーザーから苦情が寄せられる前に、Web サイトまたはアプリケーションの停止、障害、または処理速度の低下に気づくことができます。
エンドユーザー監視アーキテクチャは次の 3 つの要素で構成されています。
エンドユーザーモニタコンポーネントには、WhatsUp Gold に登録した iDrone (EUM ポーラー) が必要です。VM にインストールされた iDrone ソフトウェアは、iDrone の仮想アプライアンスであり、ネットワーク上の任意の場所を特定できます。エンドユーザーモニタコンポーネントは記録した Web サイトおよびアプリケーションのトランザクションをエンドユーザーと同じように再生し、応答時間の測定および機能テストを実行します。iDrone にはライセンスがありません。本社に 1 つ、支社に 1 つというように必要な数だけ展開し、アプリケーションのパフォーマンスをさまざまな視点から捉えることができます。iDrone の設定の詳細については、「iDrone (EUM ポーラー) の設定」を参照してください。
Ipswitch の iMacros Web 記録エンジンは、エンドユーザーモニタコンポーネントが監視する Web トランザクションの記録に使用されます。記録モードにして監視する Web トランザクションを実行します。iMacros は、トランザクションを定義する、編集可能な iMacros スクリプトを生成します。iMacros スクリプトの内容は、エンドユーザーモニタコンポーネントの設定に含まれています。WhatsUp Gold は、スクリプトのテキストを iDrone に渡し、iDrone はエンドユーザーがトランザクションを実行した様子をマクロとして再生します。「iMacros とエンドユーザーモニタコンポーネントの併用」を参照してください。
ネットワーク全体にわたり各場所を監視するように iDrone を展開し、iMacros を使用して監視する Web トランザクションを記録すると、エンドユーザーモニタコンポーネントを設定できます。各エンドユーザーモニタコンポーネントは、1 か所 (iDrone) から 1 つの Web トランザクション (iMacros スクリプト) を監視します。監視元の iDrone を選択し、記録したトランザクションの iMacros スクリプトの内容を貼り付けて、その他のポーリングパラメータを設定します。「スクリプト (エンドユーザーモニタ) コンポーネント」を参照してください。