IMail Server は年中無休のインターネット接続で使用できるよう設計されていますが、ダイヤルアップ接続をサポートするのに IMail Server を使用することもできます。IMail Server からご使用のインターネットサービスプロバイダ (ISP) へのダイヤルアップ接続を作成し、これで自分の ISP でアカウントからメールを受信することができます。
IMail Server はダイヤルアップ機能またはダイヤルコマンドを実行しません。ご使用の ISP に RAS/PPP 接続を開始するには、スケジューリングプログラムを使用するか、または手動で接続を開始する必要があります。
IMail Server は Windows 上の TCP/IP トランスポートを使用しますが、Windows TCP/IP トランスポートを構成しません。RAS/PPP 接続を設定する必要がある場合は、Windows ヘルプを参照してください。
ダイヤルアップ接続を使用する場合、インターネットからのインバウンドメールはどこかに保存する必要があります。これは通常 ISP で行われます。ISP は幾つかの方法でメールを保存できます。最も有名な方法のうち 3 つの方法は次のとおりです。
自分のドメインを登録するには、ISP にご連絡ください。ほとんどの場合、名前を考えれば ISP が代わりに行ってくれます。
方法 1 を現在使用している場合は、ISP からメールを受信するために、方法 2 または 3 に変更する必要があります。IMail Server は、ISP メールサーバ上の個人のメールアカウントにログインしてメールを取り込み、メールを正しく解析することはできません。
これが問題を起こすのは Windows コンピュータには ISP コンピュータとは異なる IP アドレスがあるからです。IMail Server は着信メールを調べるとき、メールの宛先ドメイン名を調べます。ドメイン名が ISP のコンピュータ (ISP の IP アドレス) にポイントしている場合、IMail Server は (正しいと判断して) このメールを ISP のコンピュータに返送します。これらコンピュータの 1 台がメールを元の送信者に返送まで、このメールは行ったり戻ったりし続けます。
この問題を回避するには、そのドメインを仮想ホストとして設定します。次に着信メールを宛てるドメイン名を追加します。 -- これは ISP のものか (方法 2、例を参照してください。) あるいは自分のもの (方法 3、例を参照してください) かどちらかで、[新規ドメインの追加] ページ上で行ってください。詳細は新規 IMail ドメインの追加かIP アドレスのある仮想 IMail ドメインの設定、あるいはIP アドレスのない仮想 IMail ドメインの設定を参照してください。
例えば接続時間が 20 分で、比較的軽いトラヒック (50 メール受信と 50 メール送信) で比較的短いメッセージ (添付ファイルや大きなサイズのファイルは無し) の場合、以下のようにキュー時間を設定できるかもしれません。
キュー時間 |
時間 (分単位) |
接続時間 |
20 |
ISP キュー時間 |
15 |
IMail Server キュー時間 |
15 |
メール数量 |
50 メール受信/50 メール送信 (短いメッセージ) |
この例では、接続時間は IMail Server が ISP コンピュータに接続している時間の長さであり、スケジューリングプログラム内で設定します。ISP キュー時間は ISP メールコンピュータが IMail Server にメールを送信する頻度を決定します。IMail Server キュー時間は IMail Server が ISP またはインターネット (SMTP オプション で設定) にメールを送る頻度を決定します。
メールが必ず処理されるように、接続時間に無関係に、キュー時間を接続時間より短くします。メッセージを例より多く送受信すると予想される場合、またはより長いメールを送受信すると予想される場合は、接続時間を延長または両方のキュー時間を短縮できます。
代わりに、ETRN コマンドを使用して ISP のメールサーバから手動でメールを取り込むこともできます。ETRN を使用してのダイヤルアップ接続でのメールの取り込みを参照してください。.