パッシブモニタはデバイスのイベントのリスニングを担当する WhatsUp Gold 機能です。アクティブモニタが能動的にデバイスのデータについてクエリやポーリングを行うのに対して、パッシブモニタはデバイスのイベントを受動的にリスニングします。パッシブモニタはデバイスのポーリングを行わないため、アクティブモニタほどネットワーク帯域を使用しません。
パッシブモニタでは、さまざまなイベントをリスニングすることにより、単にサービスが稼働中か停止中かやデバイスがどのような状態かを越える情報が収集されるため、役に立ちます。たとえば、不適切な認証情報で SNMP 対応のデバイスにアクセスしようとするユーザーをチェックしたい場合、デフォルトの認証失敗パッシブモニタを割り当てることができます。モニタは SNMP デバイスの認証失敗トラップをリスニングし、SNMP トラップログにこのイベントを記録します。モニタにアクションを割り当てておけば、認証失敗トラップが受信されるたびに、その直後に通知を受けることができます。
パッシブモニタは便利ですが、デバイスやサービスの監視をこれだけに頼ってはいけません。パッシブモニタはアクティブモニタと連携して使用する必要があります。両者をセットで使用すると、アクティブモニタとパッシブモニタはネットワークの全方位を管理する強力で非常に重要なコンポーネントになります。
パッシブモニタの種類は SNMP トラップ、Windows ログイベント、および Syslog イベントの特定の構成になります。
モニタの種類を設定した後、[デバイスのプロパティ] ダイアログの [パッシブモニタ] セクションで、それらをデバイスに関連付けることができます。詳細については、「パッシブモニタの割り当て」を参照してください。
パッシブモニタはパッシブモニタライブラリで設定され保存されます。パッシブモニタライブラリを使用すると、次の操作が可能です。
詳細については、「パッシブモニタの設定」を参照してください。
正常なパッシブモニタを作成するには、いくつかのステップが必要です。
重要 パッシブモニタを作成する前に、WhatsUp Gold でリスニングする特定のトラップ (および同時に発生する MIB) を知る必要があります。これでプロセスがずっと容易になります。
またパッシブモニタを作成した後で、特定のトラップを受信した場合に通知するアラートを設定することもできます。詳細については、「アクション概要」を参照してください。