アクションポリシーの作成

アクションポリシーを使用すると、インスタンスまたはコンポーネントが別の状態に移行したときにシステムに実行させたいアクションを決定することができます。状態移行ルールは、関連付けられたアクションの呼び出しを許可するかどうかを、ソースが前の状態にあった時間をもとに評価します。アクションルールは、実行するアクション、アクションを実行する前にターゲット状態で待機する時間、適用するサービス停止ポリシーを決定します。サービス停止ポリシーは、サーバー保守などのアクティビティが関心対象外の多数のアクションを生成するときに、定義した時間、アクションの実行を禁止します。

ソース

[ソース] 領域には、アプリケーションポリシーが適用されるアプリケーションインスタンスが表示されます。

状態移行ルール

状態移行ルールは、状態移行の種類 (稼働中から停止、保守から停止、警告から停止、稼働中から不明など) ごとに関連付けられたアクションを実行するかどうかを、前の状態 (状態移行基準) をもとに評価します。ソースが現在の状態に移行する前に、ルールで規定されている時間、前の状態にあった場合、アクションルールのセクションで定義したアクションが実行されます。状態移行基準を使用することで、短時間または断続的な状態移行を無視することによりアクションが実行される原因となる状態移行の数を減らすことができます。

たとえば、ソースが稼動中状態 (前の状態) から停止状態 (前の状態) に移行し、かつ停止状態 (前の状態) に移行する前に 5 分以上、稼動中状態にあった (状態移行基準) ときに E メールアクションを実行する状態移行ルールを作成することができます。この状態移行ルールにより、ソースが停止状態にあった時間が 5 分未満であった状態移行では、アクションは実行されません。

状態移行ルールは、以下の現在の状態ごとに、タブで区切って定義することができます。

アクションルール

アクションルールセクションを使用すると、ターゲットの現在の状態に対応する状態移行ルールに適合したときに実行するアクションを指定できます。たとえば、ソースが稼働中に移行する前に 10分間以上、停止状態にあるという状態移行ルールを満たした後、停止状態から稼働中に移行して、5 分間稼働中の状態にあったときに実行する E メールアクションを指定することができます。

新しいアクションポリシーを作成するには:

  1. [APM] タブをクリックし、[アクション] を選択します。[アクションポリシー] ページが表示されます。
  2. [アクションポリシーの追加] をクリックします。[アクションポリシーの編集] ページが表示されます。
  3. アクションポリシーの固有の [名前] を入力します。
  4. [稼働中] タブを選択して、稼働中状態の状態移行ルールとアクションルールを作成します。
  5. [停止] タブを選択して、停止状態の状態移行ルールとアクションルールを作成します。
  6. [警告] タブを選択して、警告状態の状態移行ルールとアクションルールを作成します。
  7. [保守] タブを選択して、保守状態の状態移行ルールとアクションルールを作成します。
  8. [保存] または [保存して閉じる] をクリックします。アクションポリシーが、[アクションポリシー] 画面の [アクションポリシー] リストに追加されます。

稼動中状態に移行したときの状態移行ルールとアクションルールを作成するには:

  1. 関連付けられたアクションを停止状態から稼働中に移行したときにトリガする場合は、[停止] を選択して、ソースが移行前に停止状態でなければならない最小時間を入力します。
  2. 関連付けられたアクションを保守状態から稼働中に移行したときにトリガする場合は、[保守] を選択して、ソースが移行前に保守状態でなければならない最小時間を入力します。
  3. 警告状態から稼働中に移行したときにアクションをトリガする場合は、[警告] を選択して、ソースが移行前に警告状態でなければならない最小時間を入力します。
  4. 不明状態から稼働中に移行したときにアクションをトリガする場合は、[不明] を選択して、ソースが移行前に不明状態でなければならない最小時間を入力します。
  5. 稼動中状態への移行に関連付けられたアクションルールを作成します。
    1. [アクションルールの追加] をクリックします。[アクションルール] ダイアログコントロールが表示されます。
    2. 現在、設定されているアクションのリストからアクションを選択します。リストが空の場合、[新規アクションの作成] をクリックして、ポリシーに新しいアクションを設定します。
    3. 稼動中状態に移行してから、アクションを実行するまで待機する時間を [(分) 後に開始] ボックスに入力します。
    4. アクションに適用するサービス停止ポリシーを選択します。リストが空の場合、[新規サービス停止ポリシーの作成] をクリックして、アクションポリシーに新しいサービス停止ポリシーを設定します。
    5. [保存] をクリックします。アクションが [アクション] リストに追加されます。
  6. ポリシーの設定が完了したら、[保存して閉じる] をクリックします。

参照

アクションポリシー

アクションポリシーの操作

インスタンスまたはコンポーネントへのアクションポリシーの割り当て

アクションポリシーの管理