ロール/サブロールの新規作成/編集ウィザード
ロールエディタライブラリには、ロール/サブロールウィザード ( メニュー [
、
]) があり、デバイスのロールとサブロールを分類するために必要なモデルを追加および編集するために使用されます。ロールとサブロールの割り当てにより、デバイスの監視および管理特性が決まります。
: 複雑なスキャンルールを多数使用して多くのロール定義を新たに適用すると、検出および更新スキャンのパフォーマンスが低下する可能性があります。
ウィザードでは、次のルール、設定、および特性を適用できます。
。このロール分類に名前を付けて、アイコンを選択し、重み、すなわち「信頼性」を指定します。
- 。ロールのラベルとカスタマイズ可能なアイコン。
- 。説明 (省略可能)。ロールの目的を説明します。
- 。ロールが、組み込みロール ([デフォルト])、組み込みロールの変形 ([修正済み])、または完全なユーザー定義 ([カスタム]) と同じかどうかを示します。
- 。2 つ以上のロールが一致する場合に最も適切なロールを決定する際に、この重み、すなわち優先順位が考慮されます。
- 。このデバイスをネットワークトラフィックを処理または転送するデバイスと見なし、適切なパフォーマンスとインターフェイスモニタを追加します。
。ホスト、システム、または管理オブジェクト (MIB) の文字列、値、属性に基づいてデバイスのロールを委任するロール検出ルールを作成します。
ロールウィザードの [ルール] タブには、デバイス検出ルールのテーブルを作成するための構成要素があります。たとえば、検出ルールを組み合わせて、特定の管理オブジェクト (SNMP、WMI)、システム特性、またはホスト属性値を除外/確認する式を作成できます。

: デバイス検出ルールを選択して組み合わせる際の実用的な指針として、デフォルトルールセット (WhatsUp Gold に付属のルール) を参照してください。デフォルトサブロールに適用されている詳しいルールセットを確認できます。
例
。(サブロールウィザードのみ) これらのロールを現在のサブロール定義の候補と見なします。
適用する一般的なロールクラスを選択します (スキャンルール式の条件が満たされている場合)。
- 。
モニタライブラリのモニタをこのロール定義に追加します。 - 。
このリストからモニタを削除します。
ロールは、後で変更可能な検出属性、デフォルトのモニタなど、このクラスからデフォルトの特性を継承します。
(ロールウィザードのみ) ルールの一致に基づいて適用するサブロールラベル。
適用する一般的なサブロールを選択します (スキャンルールがある場合)。
- 。
モニタライブラリのモニタをこのロール定義に追加します。 - 。
このリストからモニタを削除します。
。システム、ホスト、MIB 値を WhatsUp Gold 内の属性データとして使用します。
ロールを定義すると、システムおよびホスト属性を保持するロール定義を設定できます。
- 。
検出パーセント変数構文を使用して、属性を追加します。 - 。
属性を編集します。 - 。
このロール定義から属性を削除します。 - 。属性リストを、提案されたロールに基づくデフォルトに戻します。
: ホストおよびシステム属性は、デバイスのプロパティで表示したり、属性レポートとして表示、スケジュール設定、配信したりできます。
例
。(ロールウィザードのみ) Web 閲覧可能なリソースをこのデバイスと関連付けます。
カスタムリンクを定義し、検出されたデバイスに適用します。検出パーセント変数構文を使用して、各デバイスをカスタマイズすることができます。
- 。
カスタムリンクを追加します。 - 。
選択したカスタムリンクを編集します。 - 。
リンクを削除します。
: カスタムリンクはテーブル形式にして、カスタムリンクのレポートとして配布することができます。
例
現在のデバイスで実行されている Web ロールまたは Web サービスを表示するリンクを追加します。
http://%Discovery.Device.Name.example.com:80
vSphere Web クライアントを使用して vCenter を管理するリンクを追加します。
https://%Discovery.Device.Name.example.com:9443/vsphere-client
。モニタの追加時にこのロールに関連付ける WhatsUp Gold モニタを指定します。

: モニタは通常はサブロールで指定されます。上のリストは、スイッチサブロールのモニタを示しています。
デバイスロールのモニタビュー
ロール/サブロールウィザード ( メニュー ) の [モニタ] タブを使用して制御します。
- WhatsUp Gold が検出時にデバイスに指定するモニタ。
- WhatsUp Gold がモニタの使用を指定または保留にするインターフェイス (デバイスと指定したフィルタおよびアプリケーションのルールに従う)。
デバイスロールのモニタビューには以下のコントロールがあります。
- 。
モニタライブラリのモニタをこのロール定義に追加します。 - 。
このリストからモニタを削除します。 - 。モニタリストを、提案されたロールに基づくデフォルトに戻します。
- 。ルールセットを作成し、特定のフィルタの対象となるデバイスの範囲とスコープを絞り込みます。
優先順位と条件の指定
これらのコントロールを使用して主要 (重要) なモニタを事前に判断し、ソフト (最初にサポートを確認) またはハード (常に適用) のどちらのモニタ指定を使用するかと、詳細またはカスタムのどちらのフィルタ処理を使用するかを選択します。
- 。重要なモニタとして指定したモニタが停止している場合、デバイス全体が停止状態であることを示します。
- 。モニタを特定のデバイスに適用する前に、状態を指定するか、サポートを確認します。
- 。(通常はネットワークインターフェイスに使用) フィルタモードを選択します。[稼働中インターフェイス] または [すべてのインターフェイス]。
: インターフェイスポートの「稼働中」は、ポートが実行状態にあり、非稼働状態 (テスト中、不明、停止など) ではないことを意味します。
: [フィルタライブラリ] を使用すると、カスタムフィルタを作成できます。
。(ロールウィザードのみ) トリガされたしきい値、検出されたモニタ状態の変更、およびカスケードイベントに行われる次のステップの順序を指定し、バンドルするポリシーにデバイスのロールを関連付けます。
アクションポリシーは、アクションと通知をバンドルします。アクションと通知は通常、モニタで観察された状態またはしきい値によってトリガされます。アクションと通知の構成要素を組み合わせて、選択したデバイスとデバイスロールを制御するポリシーを実行することができます。
WhatsUp Gold では、アクションポリシーは通常、以下のいずれかをトリガします。
- 単純な通知 (E メール、SMS、ログ)。
- 是正手段 (リモートスクリプト実行ペイロード、設定ロールバック、再起動など)。
- 是正手段と通知の組み合わせ。
アクションポリシーを実施するためにバンドルされたサイトアクションの例を次に示します。
- 運用環境のデバイスの状態が変わったとき (保守点検モードから稼働状態など) アプリケーション管理エンジニアに通知する
- コンプライアンスからの逸脱 (デフォルトのパスワードが検出された、異常なポートが開いている、トラフィックが検出されたなど) が判明したデバイスに承認済みの設定を適用する
- プライマリホストデバイスで障害が発生したら必ずバックアップ用のホストデバイスを「アクティブ化」(再設定および再起動) する
- 「応答しない」重要なサービス (FTP やログサーバーなど) を再起動する
: また、WhatsUp Gold 設定管理 ポリシーを使用して、設定レコードのバージョン管理やデバイス設定の調整を実施する強力なポリシーを作成して適用することもできます。
アクションポリシーの作成
まず、サイトの重大な状態変化イベント、適切なアクション、および一連の責任者のリストまたはマトリックスを作成します。
例: デバイス回復マトリックス
ポリシー:内部サービスレベル契約
デバイス回復アクション
次の表は、「内部サービスレベル契約」というアクションポリシーの例にまとめられた WhatsUp Gold 管理対象コントロールのシーケンス (アクションと組み合わされたしきい値および状態) を示しています。
イベント
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アクション
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通知
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デバイスがクラッシュして再起動する、または n 秒後に強制的に再起動する。
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回復アクションスクリプトを実行します。
- ネットワーク (NIC) の接続を確認します。
- アプリケーションサービスの接続を確認します。
- アプリケーションサービスの確認に失敗すると、Web サービスロールの失敗ポリシーがトリガされます。
|
- データセンターチームに通知。
- オンコールのサービスエンジニアに通知。
- 通知添付ファイル
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Web サービスロールの失敗ポリシー。
(WhatsUp Gold ポーラーからアプリケーションサービスのアクティブモニタへの応答がない場合、または n ミリ秒が経過した後。)
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「ロードバランサー」の設定から Web サービスロールのエンドポイントを削除します。
WhatsUp Gold 保守点検モードに追加します。
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- データセンターチームに通知。
- オンコールのサービスエンジニアに通知。
- 可用性レポートで製品所有者に通知。
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ノードの失敗。
現象: 外部 NIC または管理 NIC の応答なし、リモート実行の失敗、リモート書き込みの失敗、カーネルパニック。
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失敗したノードの回復アクションを実行します。
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- データセンターチームに通知。
- 最も近いデータセンターのエンジニアに通知。
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- アクションライブラリでアクションの種類を作成します。
例: テスト接続/リモート実行
- [新規作成] ボタンをクリックし、 を選択します (Linux/UNIX の場合は、 を選択します)。
- デバイスへのリモートログインの構文をスクリプトテキストボックスに追加します。
- アクションポリシーを作成します。
例: 通知スケジュールとロールテストを組み合わせてアクションポリシーに含める
- サイトの通知階層に従って、作成した通知アクションを追加します。
- 作成した PowerShell アクションを追加します。