仮想の監視
WhatsVirtual は、VMware と Hyper-V の仮想マシン、ホスト、およびサーバーを監視するための、監視、しきい値処理、レポートのためのインフラストラクチャを提供します。
検出
仮想サーバーと仮想マシンの検出は、物理デバイスの検出とは動作が異なります。管理対象外の環境でハイパーバイザを実行する場合に、管理サービス (VMware vCenter など) や他の個々のハイパーバイザ (Hyper-V、ESX/ESXi) を検出できる検出プロファイルを作成します ( メニュー )。管理サービスまたはハイパーバイザによって仮想マシンを検出することで、継続的な監視と情報のログ記録が可能になり、特に、フォールトトレラントスキームまたはワークロードマネージャに応じて VM が「スピンアップ」する高可用性環境で有用です。
: 検出スキャン時には、 を選択する必要があります。
ネットワークで実行されているハイパーバイザとそれに関連付けられている VM 間のホスト/ゲスト関係に関する情報を WhatsUp Gold で確実に認識するには、このセクションのガイドラインに従ってください。
検出スキャンの前提条件。
前提条件
仮想環境で検出スキャンを呼び出す前に、次の項目を確認してください。
[VMware]。有効な VMware 認証情報が使用されます。VMware ツールも必要です。
- 展開する各仮想マシンに VMware ツールがインストールされている必要があります。インストールされていない場合、仮想デバイスは VMware スキャンで検出されません。
- 詳細な統計とシステム情報 (VMware データストア IOPS モニタなど) を検出するには、VMware 認証情報を VMware VM および vCenter サーバーに追加します。
: vCenter を WhatsUp Gold から削除すると、適切なホスト/ゲスト関係が認識されなくなります。これらの関係を保持するには、ホストも削除してから、再びホストを検出して WhatsUp Gold に追加します。
[Hyper-V]。Hyper-V デバイスは、有効な Windows 認証情報が使用される場合に検出されます。WMI 管理オブジェクトを渡すグループとユーザーが適切に指定されている必要があります。ホスト OS アプリケーションファイアウォールは、デフォルトの Hyper-V ファイアウォールルールに従っている必要があります。
WMI を渡すためにアカウントのアクセスを設定する
次の WMI 名前空間にアクセスできるように、適切な Windows ユーザーまたはグループを設定する必要があります。
- root\cimv2。WMI を使用して Windows デバイスを検出できます。
- root\virtualization\v2。Hyper-V ホスト (2012 サーバー、2012 R2 サーバー、および Windows 8) を検出できます。
- \root\default。その他のレジストリ情報がある場合、その情報を検出できます。
ホスト OS を Hyper-V/WMI ファイアウォールルールに合わせて調整する
次のファイアウォールの例外を作成する必要があります。
- ポート 135 は WMI を使用してデータを収集するため開いておく必要があります。
- TCP/UDP トラフィックはポート 1024 ~ 65535 を使用できるようにする必要があります。そうしないと、WMI を使用して監視するオブジェクトにアクセスできません。
WMI 通信は Microsoft Windows 仕様に従い、1024 ~ 65535 の間のランダムなポートを使用します。実際に使用されるポートはリモートマシンによって決まります。ポート番号の範囲はクエリ対象のオペレーティングシステムに基づきます。管理者はほとんどの Windows オペレーティングシステムで、この範囲を増減することができます。
検出スキャン時の認証情報の順番を確認する
WhatsUp Gold は、優先度の順に Windows 認証情報を使用して検出を行います。WMI アクセスが許可された最初に使用される認証情報が選択されます。ただし、その認証情報を使用して、前述の必要な名前空間のそれぞれにアクセスできない場合、Windows は正常に検出されても、追加の名前空間アクセスを必要とするデバイスのその他の詳細情報は検出されません。このため、ターゲットデバイスは Windows デバイスとして検出されますが、Hyper-V ホストとしては認識されません。
: 正常な Hyper-V デバイス検出の条件を設定する手順は、コアインストールかフルインストールかによって、さらに設定が実行されているオペレーティングシステムによって異なる場合があります。
トップダウンで仮想環境を検出する。
仮想リソースを検出するときは、個々の VM ではなく vCenter またはハイパーバイザの IP アドレスをスキャン指定に含めます。WhatsUp Gold は検出プロセスの一環として管理要素 (vCenter、Hyper-V ホスト、スタンドアロンのハイパーバイザなど) を通じて個々の仮想マシンを認識します。
検出スキャンに仮想環境を含める場合、以下のガイドラインに従ってください。
検出スキャンを実行して、監視を適用する。
VMware 環境の検出
検出スキャンを実行する際は、管理サービス (VMware vCenter など) を通じて VMware ハイパーバイザと仮想マシンの詳細を把握できるようにスキャンを設定してください。スタンドアロンのハイパーバイザを含む (たとえば、VMware ESXi のみを含む) 管理されていない仮想環境では、ハイパーバイザを個別に検出できます。
ホストが vCenter で管理されている場合。
仮想リソースは vCenter を使用して検出することをお勧めします。
: 管理している VM で実行されている vCenter が検出される場合があります。たとえば、これには [デバイスカード] の仮想セクションで、デバイスが仮想マシンで実行されているが、デバイスのロールが vCenter であることが検出される場合などが含まれます。
ガイドライン
- 検出スキャン時に vCenter の IP アドレスを指定します。
- 認証情報ライブラリ ( メニュー ) に、vCenter の WhatsUp Gold VMware 認証情報を含める必要があります。
- (推奨) ESXi ホストごとに VMware 認証情報を WhatsUp Gold に含めます (vCenter 認証情報と異なる場合)。これはベストプラクティスですが、一部のホスト/ゲスト指標では認証情報がなくても vCenter で使用できます (つまり、vCenterに指定した VMware 認証情報のみを使用します)。
検出
vCenter とその管理対象要素の検出とモニタの追加
- 検出スキャンウィザード ( メニュー ) で、1 つ以上の vCenter の IP アドレスを入力します ( および チェックボックスをオフにできます)。
- [開始] タブの [展開] パネルで、 チェックボックスをクリックします。
- 検出スキャンウィザードの [認証情報] タブで、適切な VMware 認証情報を含め、[確認と実行] タブをクリックし、 をクリックしてスキャンを開始します。
(vCenter の VMware 認証情報を含めると、WhatsUp Gold でデバイスを仮想ホストとして識別し、その管理対象ホストとそれらのゲスト VM を認識できます)
ノード (検出されたデバイス) が検出マップに表示されます。 - スキャンが完了したら、DISCOVER マップまたはグリッドで VMware vCenter と検出された仮想マシンノードを選択し、をクリックして、関連付けられたデフォルトモニタがある [マイネットワーク] マップに追加します。
関連付けの行 () で仮想オーバーレイが選択された状態の [マイネットワーク] マップに、ホストと仮想マシンの関係と、ホストとその管理を行う vCenter の関係が示されます。
- 数分後に、仮想監視ダッシュボード ( メニュー ) で、新しく検出された仮想デバイスのモニタから収集されたデータを確認します。
: WhatsUp Gold ネットワークマップから監視対象の vCenter を削除すると、管理対象の仮想ホストと仮想マシンの間にある現在のホスト/ゲスト関係は、WhatsUp Gold に対して明確ではなくなります。これは、監視とログ記録の継続にも影響します。vCenter の削除後に、情報と WhatsUp Gold とのホスト/ゲスト関係を維持するには、それぞれの仮想ホストを削除して再検出し、[検出されたデバイス] マップで [監視の更新] ボタンを使用してこれらの関係を復元します。
ホスト/ハイパーバイザ (ESX/ESXi) がスタンドアロンで実行されている (管理されていない) 場合。
このシナリオでは、認証情報ライブラリ () に、検出する VMware ホストの WhatsUp Gold VMware 認証情報を含める必要があります。
スタンドアロンの ESX/ESXi ホストの検出とモニタの追加
- [IP アドレススキャン] ウィンドウ ( ) で、1 つ以上の VMware ESX または ESXi ホストの IP アドレスを入力します ([ゲートウェイ IP] および [ローカルサブネット] チェックボックスをオフにできます)。
- [IP アドレススキャン] ウィンドウの タブで、 のチェックボックスをオンにします。
- [IP アドレススキャン] ウィンドウの タブで、ネットワークスキャンに適切な VMware 認証情報を含めます (ハイパーバイザに VMware 認証情報を含めると、WhatsUp Gold でデバイスを仮想ホストとして識別し、クエリを実行して仮想マシン情報を取得できます)。
ネットワークノード (検出されたデバイス) が検出マップに表示され、検出スキャンが完了します。 - 検出されたそれぞれのハイパーバイザと仮想マシンを選択し、 ボタンをクリックして、デフォルトモニタがある [マイネットワーク] マップに追加します。
関連付けの行に、ホストと仮想マシンの間の関係が示されます。 - 数分後に、仮想監視ダッシュボード ( ) で、新しく検出された仮想デバイスのモニタから収集されたデータを確認します。
: VM またはハイパーバイザを検出するには、スキャン時に WMI (Hyper-V) または VMware 認証情報を提供する必要があります。提供しない場合、WhatsUp Gold が監視するデバイスカテゴリ、または「ロール」はシンプルな SNMP オブジェクトのセットに制限されます。
: ネットワーク上の VM エンドポイントは、物理デバイスとは異なり、柔軟なリソースとして活用され、通常はオンデマンドでプロビジョニングされます。WhatsUp Gold では定期的に仮想化同期タスクを実行してデバイス情報を最新の状態に維持します。デバイスカードの VM 数は、前回の定期スキャン時のものです。
マップ/組織/モニタ ([マイネットワーク] マップ)
仮想サーバーと仮想マシンは物理デバイスと同じように表示および監視できますが、これらには明確なロール、追加の監視機能、追加のログ記録、および特定のフィルタ (仮想オーバーレイ ) があります。仮想オーバーレイを使用すると、仮想デバイスを [マイネットワーク] マップに表示する際に、仮想デバイスのみに焦点を当てることができます。
分析 (ダッシュボード、ログ、およびレポート)
ログ、レポート、ダッシュボードデータを分析して、パフォーマンス、サービス品質、および影響を評価します。
- 仮想監視ダッシュボード。Hyper-V ホストまたは VMware ホストを選択し、関連付けられている VM の指標とシステム情報を表示します。
- ホームダッシュボード。カスタムビューを追加して設定し、レポートパレットからWhatsVirtualパフォーマンスおよびインベントリレポートにドラッグします。
- VMware イベントログ。vCenter で管理するログ。[デバイスのプロパティ] で設定します。
- Hyper-V イベントログ。Hyper-V 仮想マシンイベントは、[モニタの設定] で設定します。
レポートデータのエクスポート
レポートデータは、さまざまな形式で WhatsUp Gold からエクスポートし、再利用および配布できます。 () ([ダッシュボードオプション] () メニュー) を選択します。レポートを展開してから、[データのエクスポート] アイコンを選択して、次のオプションにアクセスします。