通常の環境下では、アンチスパム機能がメール配信に影響を及ぼすことはありません。ただし、サーバが資源集約的な場合は、検証オプションのためにサーバの速度が低下する可能性があります。
IMail Anti-Virus は IMail Server のアンチスパム機能を補完します。接続フィルタリングおよびアンチスパムの検証がまず完了し、次に Anti-Virus がスキャンします。そして、内容フィルタリングを始めとして、他のアンチスパムプロセスが開始します。[Mail の処理順序] も参照してください。
メッセージが送信された電子メールアドレスまたはドメイン名を、常にメッセージがその電子メールアドレスやドメイン名から配信されるようにするために、[ホワイトリスト (トラステッドアドレス)に置くことができます。
メッセージの誤認が少数の場合、そのメッセージを antispam-table.txt ファイルに追加するために antispamseeder.exe ユーティリティを使用することができます。これにより、今後、類似のメッセージが正しく識別される可能性が高くなります。
正規のメールが大量にスパムとして識別される場合は、[統計フィルタ] ページの [詳細オプション] を修正します。まず、[電子メールは、計算された確率を超えると、スパムである] オプションを 95% に上げます。効果がなければ、[新しい単語がスパムとなる可能性] オプションを 10% まで減らします。[高度な統計フィルタリング] も参照してください。
Ipswitch は使用されるブラックリストのメンテナンスを行っておりません。したがって弊社ではその正確性を検証できません。ブラックリストの中には、他のものよりも頻繁にアップデートを行っているものもあり、より正確な情報を含むものがあります。ご自身のブラックリストを構成される場合は、特にこのことにご注意いただく必要があります。便宜上、IMail Server によりトラステッドブラックリストを識別できます。これらはすでに正確であることがわかっているブラックリストです。
デフォルトでは、スパムとして識別されたメッセージは root アカウント内の「バルク」と呼ばれるメールボックスに転送されます。アンチスパムフィルタページのいずれかで [転送先] 設定を変更した場合、スパムはこのフィールドに入力されたアドレスに送信されます。
システム管理者とドメイン管理者のみがアンチスパムタブにアクセスできます。システム管理者は、サーバレベルの DNS ブラックリストとログ収集タブにアクセスできます。ホスト管理者は、ホストレベルの DNS ブラックリスト、接続フィルタリング、統計フィルタリング、フレーズフィルタリングとトラステッド DNS ブラックリストにアクセスできます。
アンチスパムタブは 2 つの場所からアクセスできます。すなわち、サーバレベルとホストレベルです。サーバの [DNS ブラックリスト] ページにアクセスするには、[IMail Administrator システム] タブにマウスを合わせ、 [DNS ブラックリスト] をクリックします。[DNS ブラックリスト] ページが開きます。
ドメイン (ホスト) レベル設定にアクセスするには、IMail Administrator [AntiSpam] タブをクリックします。[AntiSpam 設定] ページが開きます。ドメインレベルのアンチスパムオプションは [ドメインレベルのスパムフィルタリング] ページに表示されます。
ほとんどのメーリングリストの登録は、スパムと識別されません。ただし、メーリングリストのメッセージが確実にスパムと識別されないようにするには、メーリングリストを発信するドメイン名を [トラステッドアドレス] リストに入れてください。詳細については、[トラステッド DNS ブラックリストの作成] を参照してください。
そのドメインを信用しない場合は、そのメッセージをそのユーザ (例えば、spam) のフォルダに送るホストルールを作成できます。そうすれば、ユーザは、メッセージを自分の Inbox に置くユーザルールを作成できます。詳細については、[スパムをフィルタする配信ルールの使用] を参照してください。
はい。IMail Server により、IMail Web Messaging からのメールが他のすべてのメールの処理と同じ方法で処理されます。
製品に付属しているファイルは、ほとんどのユーザに適しています。ただし、ユーザがスパムと見なさない単語をスパムとして識別した場合や、その逆の場合は、このファイルを変更しなければならない場合があります。例えば、単語「mortgage」は、当社のテストでは非スパムに 364 回、スパムに 7516 回現れたため、スパムとして識別されます。ただし、金融機関では、単語「mortgage」は頻繁に現れる非スパムワードです。その場合は、antispam-table.txt ファイルを変更して、統計フィルタリングが単語 「mortgage」を非スパムとして認識するようにする必要があります。詳細については、[ホストの Antispam-table.txt ファイルのカスタマイズ] を参照してください。
アンチスパムエンジンでは、認証されていないユーザすべてからのメールを自動的にフィルタします。認証済みのユーザがスパムを送信することを懸念する場合、[ドメインレベルのスパムフィルタリング] ページにある [認証済みユーザの内容フィルタリングを有効にする] オプションを選択することで、これを防げます。これを実行することにより、認証済みのユーザから発信されるメールに対して常にスパムであるかどうかを決める評価が実行されます。
認証済みのユーザは、自身の電子メールクライアントで SMTP 認証を有効にしているユーザかまたは IMail Web Messaging からメールを送信しているユーザです。デフォルトでは、[サービス] タブ > [SMTP] の下にある [メール中継設定] の中の [誰に対してもメールを中継する] または、[アドレスにメールを中継] など、他のオプションを選択しない限り、IMail Server によりユーザは認証を強制されます。これは、ユーザは IMail Server に接続するたびに、自分のユーザ ID とパスワードを入力しなければならないということになります。
各ロケーションは異なる目的を果たしています。フレーズリストは、電子メールメッセージの本文のノーマルテキスト内に出現した場合にドメイン名をフィルタします。URL ドメインブラックリストは、メッセージ内の HTML コード、特に HREF タグ 内および IMG SRC タグ内にリンクとして含まれるドメイン名をフィルタリングします。
StarEngine.dat は Mail-Filters によってアップデートされるファイルです。IMail の旧バージョンはポート 80 を経由してアップデートされます。新バージョンでは 25080 が使用されます。