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コンテンツスキャン

MOVEit Transfer コンテンツスキャンを行うと、サードパーティ製のウイルススキャナー、サードパーティ製 DLP (情報漏えい対策) パターンおよび式エンジン、またはこれら両方を使用して、大規模なコンテンツスクリーニングを実施できます。コンテンツスキャンは、受信または送信ファイル転送を検査、分析、追跡、ブロックするための追加のコントロールレイヤーとして使用できます。

MOVEit Transfer との間でのデータの共有や追加は、ユーザー/ユーザーグループと以下の項目に基づいて制御できます。

互換性のあるウイルス対策および情報漏えい対策スキャンエンジン

次の主要な AV および DLP エンジンは MOVEit Transfer と互換性があります。ICAP プリミティブをサポートしている他のスキャンおよびコンプライアンスエンジンも使用できます。

ウイルス対策エンジン

ウイルス対策スキャナー

テスト済み最新バージョン

McAfee VirusScan Enterprise for Storage

バージョン 1.3 で最終テスト

McAfee VirusScan Enterprise

バージョン 8.8 で最終テスト

McAfee Web Gateway

バージョン 7.8.2.8.0 で最終テスト

Sophos Anti-Virus Dynamic Interface (SAVDI) スキャナー

 

Sophos for Network Storage

バージョン 10.8.2 VE3.74.1 で最終テスト

Symantec Protection Engine

バージョン 7.8.0.141 で最終テスト。

Trend Micro InterScan Web Security Virtual Appliance (IWSVA) *

バージョン 6.5 で最終テスト。

情報漏えい対策エンジン

情報漏えい対策スキャナー

テスト済み最新バージョン

McAfee Web Gateway*

バージョン 7.8.2.8.0 で最終テスト

Symantec DLP Suite

バージョン 15.x* で最終テスト

*DLP Blocked 応答には、McAfee や Symantec などの一部のスキャンエンジンに対する追加設定が必要です。

: これらのリストに新たに追加された項目や特定のバージョン要件については、MOVEit Transfer リリースノートを参照してください。

ウイルス対策

ウイルス対策スキャン ([SETTINGS (設定)] > [System (システム)] > [Content Scanning (コンテンツスキャン)] > [Anti-Virus (ウイルス対策)]) では、リモートウイルス対策サーバーを使用して受信ファイルをスキャンできます。MOVEit Transfer は、ICAP プロトコルを使用して受信ファイルをウイルス対策サーバーに送信します。ウイルスに感染していないファイルは MOVEit Transfer ファイルシステムに渡されます。

AV コンテンツスキャンが有効になっている場合の動作

アップロードされたファイルが MOVEit Transfer によって以下のようにスキャンされます。

始める前に

ウイルススキャンを有効にするには、以下が必要です。

MOVEit Transfer ホストのウイルススキャンの設定

ウイルス対策サーバーを設定したら、MOVEit Transfer 組織のコンテンツスキャンを設定します。ウイルス対策設定は、システム上のすべての MOVEit Transfer 組織に適用されます。

注: 詳細については、「コンテンツスキャン」のトピックを参照してください。

情報漏えい対策 (DLP)

情報漏えい対策スキャン ([SETTINGS (設定)] > [System (システム)] > [Content Scanning (コンテンツスキャン)] > [DLP]) は、MOVEit Transfer が以下を実行できるように、ファイル送信とアドホック送信から受信したデータ (件名、メモ/本文、添付ファイルを含む) を外部の DLP サーバーに送信します。

MOVEit Transfer ホストの DLP スキャンの設定

MOVEit Transfer で情報漏えい対策 (DLP) スキャンを実施するには、以下の手順を行う必要があります。

DLP コンテンツスキャンが有効になっている場合の動作

ダウンロードされたファイルが MOVEit Transfer によって以下のようにスキャンされます。

スキャナーの可用性

[Content Scanning (コンテンツスキャン)] が有効になっている場合、MOVEit Transfer は有効な AV スキャナーや DLP スキャナーが使用可能かどうかを数分ごとにチェックします。これは SysCheck ルーチン (「詳細トピック - システム内部 - スケジュールタスク」を参照) の一部であり、組み込み通知を生成できます。最初に AV スキャナーがチェックされ、次に DLP スキャナーがチェックされます。いずれかのスキャナーが使用できない場合は、[Send Errors To (エラー送信先)] の E メールアドレスに E メールメッセージが送信され、この状況に対処するまで MOVEit Transfer サーバーがファイルを送信できないことが警告されます。スキャナーが再び使用可能になると、スキャンが機能するようになったことを知らせる E メールが送信されます。

注: システム管理者は、コンテンツスキャナーの設定時に接続をテストする必要があります。必要に応じて MOVEit Transfer Check を実行することもできます。

ログ記録

ファイルをスキャンすると、ファイルの詳細ページにウイルス対策 (AV) サーバーまたは情報漏えい対策 (DLP) サーバーの情報が表示されます。

次の例では、[Content Scanning (コンテンツスキャン)] の 1 行目が AV サーバーの情報であり、2 行目が DLP サーバーの情報です。

FileInfo

ファイルのスキャンに失敗すると、ファイルをアップロードしたユーザーのホームページにエラーメッセージが表示されます。

ログファイルのエントリには、ステータス、ユーザー、ファイル属性のほか、ポリシー違反 (該当する場合) が含まれます。

Logs

エラーコード番号 (6100 ~ 6103) は、AV エラーの報告に使用されます。これは、ログをフィルターする際に便利です。コンテンツスキャンが原因でアップロードに失敗した場合、対応するログテーブルレコードに AV サーバー名とウイルス名 (可能な場合) が含まれます。

エラーコード番号 0 と 6150 は、DLP ポリシー違反の報告に以下のように使用されます。

通知

コンテンツスキャンの通知マクロを有効にすると、ウイルス対策 (AV) と情報漏えい対策 (DLP) の両方のスキャン結果が報告されます。

以下の通知には、AV および DLP のいずれかまたは両方の情報が含まれる場合があります。

レポート

これらのレポートには、さまざまな種類のコンテンツスキャンアクティビティが記載されます。2 つのレポートにブロックされた違反DLP 違反 (許可およびブロック) のスキャン結果に関する特定の情報が記載されます。残りのレポートは保守用レポートで、累計数が示されます。

組織の管理者としてログインしている場合、レポートには組織のスキャン結果が表示されます。システム管理者としてログインしている場合は、レポートに複数の組織が表示される場合があります。

: 通常は、古いデータをアーカイブするための、スケジュールされたクリーンアップタスクの実行方法に応じて、レポートには 30 日分のオンライン監査レコードと 30 日分のオンラインパフォーマンス統計が含まれています。