データ保管の設定

Flow Monitor は主に次の 2 つの目的で設計されています。

データベースのサイズをあまり大きくしないでこれらの目的を達成するために、Flow Monitor は一定間隔でデータの集計処理を行います。

デフォルトでは、Flow Monitor は次のスケジュールでデータをロールアップします。

データ収集間隔を設定するには:

  1. [Flow Monitor の設定] ダイアログに移動します ([Flow Monitor] > [設定])。
  2. [データ収集間隔] ボックスで、Flow Monitor が生データをそのソースから Flow Monitor のアクティブデータベースに書き出す間隔を選択します。選択肢は 1、2、3、4、5、10 分です。デフォルトでは、2 分ごとに生データがデータベースに書き込まれます。
  3. [OK] をクリックします。設定が保存され、[Flow Monitor の設定] ダイアログが閉じます。

アドレス解決間隔を設定するには:

  1. [Flow Monitor の設定] ダイアログに移動します ([Flow Monitor] > [設定])。
  2. [プライベートアドレス解決間隔] ボックスで、間隔 (時間単位) を入力します。Flow Monitor はこの間隔でプライベート IP アドレスをチェックし、前回のプライベートアドレスルックアップ以降に変更された情報があれば解決します。デフォルトでは、プライベートアドレスは 48 時間ごとに解決されます。
  3. [パブリックアドレス解決間隔] ボックスで、間隔 (時間単位) を入力します。Flow Monitor はこの間隔でパブリック IP アドレスをチェックし、前回のパブリックアドレスルックアップ以降に変更された情報があれば解決します。デフォルトでは、パブリックアドレスの解決は 720 時間ごとに行われます。
  4. [OK] をクリックします。設定が保存され、[Flow Monitor の設定] ダイアログが閉じます。

未分類トラフィック収集を設定するには:

  1. [Flow Monitor の設定] ダイアログに移動します ([Flow Monitor] > [設定])。
  2. [未分類トラフィックの有効期限] ボックスで、Flow Monitor が未分類トラフィックを維持する時間数を入力します。未分類トラフィックは、Flow Monitor が監視していないポートから送信されたトラフィックです。デフォルトでは、このオプションは [0](ゼロ) に設定されています。この設定では、Flow Monitor はすべての未分類ポートのデータを 1 つの値に集計したものを維持し、トラフィックが送信された個々の未分類ポートに関する詳細情報はただちに破棄されます。
  3. [OK] をクリックします。設定が保存され、[Flow Monitor の設定] ダイアログが閉じます。

フローデータの保管を設定するには:

  1. [Flow Monitor の設定] ダイアログに移動します ([Flow Monitor] > [設定])。
  2. Flow Monitor に自動的にデータ保管の設定を管理させるには、[フローデータ保管の自動調整] を選択して、データベースのサイズとシステムパフォーマンスを管理するためにフローデータのクリーンアップ設定が自動調整されるようにします。デフォルトで、このオプションが選択されています。フローデータ保管の調整の詳細については、「データ保管戦略と調整」を参照してください。
  3. データ保管の設定を手動で管理するには、[フローデータ保管の自動調整] を選択解除して次の設定を行います。

    メモ データ保管の設定を手動で調整する場合 ([フローデータ保管の自動調整] オプションの選択が解除されている場合)、各設定を調整するとき、ダイアログの下部のメッセージ領域にガイダンスが表示されます。このフィードバックには、最大推奨データベースサイズ (1000 万レコード) と比較して現在の設定または提案された設定がデータベースサイズにどのような影響を与えるかについての情報が含まれています。生データ、毎時データ、および日次データの最大推奨データベースサイズは、それぞれのカテゴリの全データに対して比較され、Flow Monitor アクティブデータベースのサイズに準拠しています。日次データのアーカイブに関する目安は、Flow Monitor アーカイブデータベースのサイズに基づいています。

    • [保管するトラフィックの割合]。このオプションは毎時ロールアップのとき維持する毎時データの総量を決定します。このオプションは [フローデータ保管の自動調整] チェックボックスをオフにすると有効になります。

      注意 データクリーンアップのデフォルト設定は控え目になっていますが、ロールアップの設定を変更すると、Flow Monitor データベースのサイズとアプリケーションのパフォーマンスに直接影響します。これらの設定の変更は、データベースのサイズとアプリケーションのパフォーマンスに与える影響を見ながら慎重に行うようにしてください。

    • [生データの保管期限]。生フローデータを維持する時間数を入力します。この設定により、生データを指定した時間維持するスライディングウィンドウが確立されます。その期間の終わりに達した生データはロールアップされます。生データのロールアップは 1 時間に 1 度、時刻の変わり目に実行されます。データがロールアップされた後は、Flow Monitor が報告できるのは毎時の集計値のみです。デフォルトでは、生データは 4 時間後にロールアップされます。
    • [時間データの保管期限]。毎時データを維持する日数を入力します。この設定により、毎時データを指定した日数維持するスライディングウィンドウが確立されます。この日数より古くなった毎時データはロールアップされます。毎時データのロールアップは 1 日に 1 度実行されます。毎時データのロールアップ後は、Flow Monitor が報告できるのは 24 時間区切りで集計された合計のみです。デフォルトでは、毎時データは 1 日維持されます。
    • [日次データの保管期限]。日次データをアーカイブする前に、保管しておく日数を入力します。この設定により、日次データを指定した日数維持するスライディングウィンドウが確立されます。その日数より古くなった日次データはアーカイブされます。Flow Monitor はアーカイブされたデータも表示できますが制限があります。デフォルトでは、日次データは 3 日後にアーカイブされます。
    • [アーカイブデータの保管期限]。日次データをアーカイブデータベースに保管しておく日数を入力します。この設定により、アーカイブされたデータを指定した日数維持するスライディングウィンドウが確立されます。アーカイブデータがこの日数より古くなると、データベースから消去されます。アーカイブデータが消去された後は、Flow Monitor はそのデータについて報告できなくなります。デフォルトでは、アーカイブされたデータは 7 日後にデータベースから消去されます。
  4. [OK] をクリックします。設定が保存され、[Flow Monitor の設定] ダイアログが閉じます。

インターフェイスデータの保管を設定するには:

  1. [Flow Monitor の設定] ダイアログに移動します ([Flow Monitor] > [設定])。
  2. インターフェイスデータの保管を調整する次の設定を行います。

    メモ 生のインターフェイスデータは、特定期間のインターフェイストラフィックの合計を示すために使用され、インターフェイス概要レポートとインターフェイスの使用率レポートに表示する 95 パーセンタイルの値が計算されます。データ圧縮によって、インターフェイスデータのデータストレージに対するインパクトは小さくなっています。したがって、その分だけ長く保管できます。

    • [生データの保管期限]。生インターフェイスデータを維持する日数を入力します。この設定により、生インターフェイスデータを指定した日数維持するスライディングウィンドウが確立されます。生インターフェイスデータはこの日数より古くなるとロールアップされます。データがロールアップされた後は、Flow Monitor が報告できるのはロールアップ過程で計算された合計を使用したものだけです。デフォルトでは、生インターフェイスデータは 8 日後にロールアップされます。

      注意 データクリーンアップのデフォルト設定は控え目になっていますが、ロールアップの設定を変更すると、Flow Monitor データベースのサイズとアプリケーションのパフォーマンスに直接影響します。これらの設定の変更は、データベースのサイズとアプリケーションのパフォーマンスに与える影響を見ながら慎重に行うようにしてください。

      重要 95 パーセンタイルの値が課金目的で使用される場合、正確な結果を保証するために、その課金期間に対応する生インターフェイスデータのセットを維持する必要があります。個々のインターフェイスの 95 パーセンタイルの計算に必要なデータを収集するには、インターフェイスデータを設定してから、生データのロールアップを課金期間に一致するかそれより長くなるように設定します。

    • [時間データの保管期限]。毎時インターフェイスデータを維持する日数を入力します。この設定により、毎時インターフェイスデータを指定した日数維持するスライディングウィンドウが確立されます。この日数より古くなった毎時データはロールアップされます。毎時インターフェイスデータのロールアップは 1 日に 1 度実行されます。毎時データのロールアップ後は、Flow Monitor が報告できるのは 24 時間区切りで集計された合計のみです。デフォルトでは、毎時インターフェイスデータは 35 日間維持されます。
    • [日次データの保管期限]。日次インターフェイスデータをアーカイブする前に、保管しておく日数を入力します。この設定により、日次インターフェイスデータを指定した日数維持するスライディングウィンドウが確立されます。その日数より古くなった日次インターフェイスデータはアーカイブされます。Flow Monitor はアーカイブされたインターフェイスデータも表示できます。デフォルトでは、日次インターフェイスデータは 180 日後にアーカイブされます。
    • [アーカイブデータの保管期限]。日次インターフェイスデータをアーカイブデータベースに保管しておく日数を入力します。この設定により、アーカイブされた日次インターフェイスデータを指定した日数維持するスライディングウィンドウが確立されます。アーカイブされた日次インターフェイスデータがこの日数より古くなると、データベースから消去されます。アーカイブされたインターフェイスデータが消去された後は、Flow Monitor はそのデータについて報告できなくなります。デフォルトでは、アーカイブされたインターフェイスデータは 365 日後にデータベースから消去されます。

      重要 データロールアップ間隔の設定変更は、Flow Monitor コレクタサービスが再起動されるまで有効になりません。詳細については、「コレクタの停止と再起動」を参照してください。

参照

Flow Monitor の設定の管理

Flow Monitor の設定

NetFlow データをリスニングするように Flow Monitor を設定する

ログレベルの設定

データ保管方法と調整