SNMP 管理情報ベース (MIB) には、デバイスの管理情報を構成する基本オブジェクトが含まれています。通常 MIB-II と呼ばれるインターネット TCP/IP MIB は、TCP/IP ネットワーク用に管理対象のネットワークオブジェクトを定義し、各オブジェクトの標準形式を提供します。
MIB は、論理的に関連するオブジェクトのグループに分けられる階層オブジェクトツリーとして構成されています。たとえば、MIB-II には次のオブジェクトのグループが含まれています。
MIB の各オブジェクトは、数値のオブジェクト識別子 (OID) によって識別され、各 OID はそのテキストラベルで参照できます。たとえば、システムグループには、デバイスの説明を示す sysDescr というオブジェクトが含まれます。sysDescr オブジェクトには、次のオブジェクト識別子があります。
iso.org.dod.Internet.mgmt.mib.system.sysDescr
1.3.6.1.2.1.1.1
このオブジェクト識別子は、1.3.6.1.2.1.1.1
で、これにインスタンスサブ識別子の 0 が追加されます。1.3.6.1.2.1.1.1.0
は sysDescr の唯一のインスタンスを識別します。
MIB-II オブジェクト (TCP/IP ネットワークの場合) はすべて、"mib" サブツリーの下にあります (そのため、これらのオブジェクトの識別子はすべて 1.3.6.1.2.1
で始まります)。
MIB の詳細については、RFC 1213 を参照してください。