重要アクティブモニタ

重要アクティブモニタとは、重要なモニタを優先する機能と、デバイスの正常性の評価や確認を行うために適用されるアクティブモニタまたはスクリプトを組み合わせたものです。モニタの優先順位は、監視対象のデバイスが機能している状態でも、デバイスへのパスが原因でポーリングや Ping 応答に遅延を生じて、そのために停止状態を示す場合のある、トラフィック量の多い期間に役立ちます。たとえば、重要なサービスを実行するデバイスでは、基本的な Telnet 接続やリモートログインセッションを開き、専用の管理セグメントやインターフェイスなどを介してミッションクリティカルなデバイスやサービスを調べるために、重要アクティブモニタを適用することができます。

継続性を確保したいサービスやアプリケーションに関するモニタをエスカレートすることをお勧めします。重要な Web サービスの可用性を監視する場合は、HTTP モニタを Ping モニタに依存させることができます。これにより、HTTP モニタが「重要」と見なされます。

ポーリングの優先順位

重要モニタのポーリングパスでは、重要モニタが最初にポーリングされます。複数の重要モニタを指定した場合は、ポーリングの順番も指定します。重要モニタは相互に依存して「稼働」します。重要モニタが正常な結果を返すと、重要でないモニタがポーリングされます。デバイスに割り当てられた最初の重要モニタが停止すると、重要モニタのポーリング順の後続のアクティブモニタはすべてポーリングされなくなり、そのポーリングサイクルの間デバイスはすぐに停止状態になります。デバイスに割り当てられた 2 番目 (またはそれ以降の順序) の重要モニタが停止すると、重要モニタのポーリング順の後続のアクティブモニタはすべてポーリングされなくなり、デバイスは「稼働中、停止中のモニタを含む」状態になります。また、パフォーマンスモニタではポーリングが続行されます。

次の表では、このルールの例外について説明します。

発生したイベント

状況

結果

1 番目の重要モニタが停止

重要モニタのポーリング順で後続の重要モニタが、APM アクティブまたはパフォーマンスモニタである

その他のすべての重要モニタに対してポーリングが続行されます。

1 番目の重要モニタが停止

重要モニタのポーリング順で後続の重要モニタが、ワイヤレスモニタである

その他のすべての重要モニタに対してポーリングが続行されます。

1 番目の重要モニタが停止

重要モニタのポーリング順で後続の重要モニタが、アクティブスクリプトモニタである

その他のすべての重要モニタに対してポーリングが続行されます。

1 番目の重要モニタが停止

重要モニタのポーリング順で後続の重要モニタが、アクティブスクリプトパフォーマンスモニタである

その他のすべての重要モニタに対してポーリングが停止されます。

次のポーリングサイクルが開始されると、重要モニタは正常な結果を返し、後続の重要モニタと重要でないモニタのポーリングが再開されます。

Note: 稼働中と停止中のデバイスの依存関係は重要モニタのポーリングよりも優先されます。WhatsUp Gold がデバイスの依存関係を検出した場合、設定された依存関係が優先されます。

重要モニタが有効になっていて、重要モニタのポーリング順を指定した場合、デバイスでネットワーク接続が失われたとき、受け取るアラートは 1 通のみになります。

Note: モニタが不明な状態になった場合、割り当てられたアクションは実行されません。同様に、モニタが不明な状態から稼働状態に変わった場合、割り当てられたアクションは実行されません。

重要と指定されたモニタのみが特定のポーリング順序に従います。重要でないモニタは、特定の順番でポーリングされることはありません。また、複数の重要でないモニタが失敗すると、関連するすべてのアクションが実行されます。

Note: 重要モニタに指定されたモニタがある場合、すべてのモニタの独立したポーリング頻度は無視されます。

See Also

モニタ

モニタタイプ

モニタの割り当て

アクティブモニタ

パッシブモニタ

パフォーマンスモニタ

パフォーマンスモニタのプロパティの一括変更

ルール式エディタ

詳細設定: パフォーマンスモニタの収集

メモリしきい値の設定

ディスクパフォーマンスしきい値の設定

カスタムしきい値の追加

Ping の詳細設定

アクティブモニタの詳細プロパティ

詳細設定