このコンポーネントを使用すると、特定の Web トランザクション、つまり Web サイトまたはアプリケーションでの一連のステップについてエンドユーザーのエクスペリエンスを監視することができます。エンドユーザーモニタ (EUM) コンポーネントを使用すると、ネットワークの任意の場所から記録された Web トランザクションを継続的に再生することにより、エンドユーザーから苦情が寄せられる前に、Web サイトまたはアプリケーションの停止、障害、または処理速度の低下に気づくことができます。APM でエンドユーザーモニタコンポーネントを設定する前に、以下を実行する必要があります。
エンドユーザーモニタコンポーネントには、APM で登録した iDrone (EUM ポーラー) が必要です。VM にインストールされた iDrone ソフトウェアは、iDrone の仮想アプライアンスであり、ネットワーク上の任意の場所で特定できます。エンドユーザーモニタコンポーネントは記録した Web サイトおよびアプリケーションのトランザクションをエンドユーザーと同じように再生し、応答時間の測定および機能テストを実行します。iDrone はライセンス供与されません。本社に 1 つ、支社に 1 つというように必要な数だけ展開し、アプリケーションのパフォーマンスをさまざまな視点から捉えることができます。iDrone のインストールと設定の詳細については、「iDrone (EUM ポーラー) の設定」を参照してください。
Ipswitch の iMacros Web 記録エンジンは、エンドユーザーモニタコンポーネントが監視する Web トランザクションの記録に使用されます。記録モードにして監視する Web トランザクションを実行します。iMacros は、トランザクションを定義する、編集可能な iMacros スクリプトを生成します。iMacros スクリプトの内容は、エンドユーザーモニタコンポーネントの設定に含まれます。APM は、スクリプトのテキストを iDrone に渡し、iDrone はエンドユーザーがトランザクションを実行していたようにマクロを再生します。「iMacros とエンドユーザーモニタコンポーネントの併用」を参照してください。
次の設定を行います。
重要 エンドユーザーモニタコンポーネントは、登録済みの iDrone がないと設定できません。「iDrone (EUM ポーラー) の設定」を参照してください。
メモ 重要として指定されたコンポーネントがしきい値を超えるとアプリケーションは停止状態になります。非重要コンポーネントの場合は、警告状態になります。アプリケーションの状態の詳細については、「アプリケーションの状態の操作」を参照してください。
メモ Web サイトおよびアプリケーションは、別々のブラウザで個々に実行および動作できます。iMacros は基本的なブラウザとして Internet Explorer および Firefox での記録および再生をサポートしています。「iMacros とエンドユーザーモニタ (EUM) コンポーネントの併用」を参照してください。
メモ 特定のブラウザでの Web トランザクションのパフォーマンスまたは機能が重要な場合は、そのブラウザ用の iMacros ブラウザアドオンを使用してトランザクションを記録し、ここでブラウザの種類を選択してください。それ以外の場合については、Ipswitch では記録および再生に iMacros ブラウザの使用をお勧めしています。
重要 エンドユーザーモニタコンポーネントでは、現在、Chrome の iMacros ブラウザアドオンをサポートしていません。
メモ エンドユーザーモニタコンポーネントには、監視する Web トランザクションを定義する iMacros スクリプトが必要です。「iMacros とエンドユーザーモニタ (EUM) コンポーネントの併用」を参照してください。
メモ アプリケーション属性パーセント変数をスクリプトテキストで使用できます。変数は、スクリプトが iDrone で iMacros によって実行される前に解決されます。
メモ エンドユーザーモニタコンポーネントは、トランザクションの応答時間値をミリ秒単位で返します。