StatisticalInterface の縮小

StatisticalInterface テーブルは、デバイスで有効にしたインターフェイス使用率パフォーマンスモニタが収集するデータを格納しています。

このテーブルのサイズを減らすには複数のオプションがあり、監視システムへの影響が少ない順に表示されます。

  1. ネットワークの重要なインターフェイスに対してのみ監視を有効にします。
    デフォルトでは、WhatsUp Gold は、SNMP をサポートしてインターフェイスを装備しているあらゆるデバイスのすべてのアクティブインターフェイスを監視します。アクティブインターフェイスは、有効でリンクのあるインターフェイスと定義されています。これには、Windows ワークステーション、接続していても使用されていないスイッチポート、その他のデバイスが含まれます。インターフェイス使用率の情報は、帯域幅の可用性が問題になるインターフェイスのみから収集してください。デバイスのインターフェイス使用率パフォーマンスモニタの設定で指定したインターフェイスのみをポーリングするように WhatsUp Gold を設定すると、特定のインターフェイスのみをポーリングできます。これは [デバイスのプロパティ] - [パフォーマンスモニタ] ダイアログから設定できます。また、接続の片側でのみインターフェイス使用率を監視することも検討してください。たとえば、スイッチ A のポート 1 がスイッチ B のポート 2 に接続している場合、両方のポートでインターフェイス使用率を監視しても同じ情報が逆方向に表示されるだけです。両方のポートでインターフェイス使用率を監視するのは重複になります。
    また、インターフェイス速度が接続先のスイッチよりも速いワークステーションやサーバーでのデータ収集を無効にすることも検討してください。たとえば、100 Mbps のスイッチに接続しているギガビットインターフェイス装備のデスクトップワークステーションは、ワークステーション側の接続で容量に達することはありません。代わりに、スイッチのインターフェイス使用率を監視してください。詳細については、[インターフェイスデータ収集の設定] ダイアログのヘルプを参照してください。
  2. 重要でないデバイスのインターフェイス使用率パフォーマンスモニタのポーリング間隔を長くする。
    WhatsUp Gold がデバイスからデータを収集する頻度を変更すると、データベースでモニタのレコードに必要なストレージの量を減らすことができます。これは [デバイスのプロパティ] - [パフォーマンスモニタ] ダイアログ内からデバイスごとに行うか、[フィールドの一括変更] 機能を使用してすべてのデバイスに実行できます。各デバイスを手動で設定することをお勧めします。この方法によれば、別々の間隔を指定でき、デバイスのモニタの収集タイプは変更されません。詳細については、「インターフェイス使用率モニタの収集の設定」と「[フィールドの一括変更] - [パフォーマンスモニタ] ダイアログのヘルプを参照してください。

    メモ ポーリング間隔を長くすると、デバイスのパフォーマンスモニタデータの粒度が減少します。たとえば、使用率データを 10 分おきに 1 時間収集するようにデバイスを設定します。使用率 100% が 10 分間継続し、残りの時間の使用率が 0% の場合、デバイスのレポートには使用率 100% の時間に続いて、残りの時間の使用率 0% が表示されます。一方、同じデバイスが 20 分おきにデータを収集する場合は、その 20 分のサンプル期間中、インターフェイスの使用率は 50% だけです。

  3. WhatsUp Gold で設定されているすべてのパフォーマンスモニタのデータ保管設定を変更する。
    デフォルトでは、WhatsUp Gold はパフォーマンスモニタの生レコードを 1 日、時間レコードを 30日、日次データを 1 年の間保管します。データはデータベース内のレコードで、パフォーマンスモニタのポーリング中にデバイスから実際に取得された値を含んでいます。これは、デバイスのパフォーマンスモニタ情報についてこのテーブルが格納している最も粒度の高いデータです。時間レコードは、生レコード 1 時間分の集約で、要約されて 1 つのレコードに平均化されます。各ポーリングを別個のデータポイントと見なすのではなく、個々のデータポイントが 1 時間ごとに 1 つの概要に縮小されます。日次レコードは、その日の 24 時間のレコードの概要です。時間が経過するにつれて、特定のパフォーマンスモニタに関するデータベース内の情報の粒度が低く (大まかに) なり、日次レコードの有効期限に達した時点でデータは消失し、新しい受信データで置き換えられます。パフォーマンスモニタデータの保管設定を調整すると、StatisticalInterface テーブルのデータが占める領域を左右することができます。レコードを保管する期間を減らすと、それらのレコードを保持するのに必要な領域を減らすことになります。
    データ保管設定の変更については、「レポートデータ保管期限の変更」と[プログラムのオプション] - [レポートデータ] ダイアログのヘルプを参照してください。

メモ これらの設定を変更すると、WhatsUp Gold が収集するパフォーマンスモニタデータのすべてに影響します。これには、CPU、ディスク、メモリ、Ping レイテンシー & 可用性、インターフェイス使用率 (すべてのインターフェイス、アクティブインターフェイス、特定のインターフェイス、カスタムアクティブインターフェイスなどのデータ収集と、インターフェイスのエラーおよび破棄)、プリンタ、VoIP、作成したカスタムパフォーマンスモニタが収集するデータも含みます。

ヒント Alert Center を使用して、WhatsUp Gold と Flow Monitor のデータベースしきい値アラートを設定できます。詳細については、「WhatsUp 正常性しきい値の設定」を参照してください。